【アニメ】装甲騎兵ボトムズ:みんな大好き「クメン編」の特集がやって来た

装甲騎兵ボトムズ〈2〉クメン編 (角川スニーカー文庫)

 1980年代のリアルロボット系アニメの不朽の名作「装甲騎兵ボトムズ」。全4クール構成ですが、特に第二部「クメン編」はベトナム戦争的な世界観を舞台に戦うというストーリーが個人的にドストライクでした。

 この時期に登場するAT(ロボット兵器の事)は、プラモデルをしこたま作りまくったものでした。スタンディングタートルとかダイビングビートルとか大好きでねぇ……

35MAX AT-COLLECTION 06 装甲騎兵ボトムズ スタンディングタートル (スタンディングトータスMK.II)
装甲騎兵ボトムズ ダイビングビートル AG-V07
 
 
 

クメン編大特集

 すると、どうやら同じような意見の人は結構多かったようで、9月16日発売の「グレートメカニックG 2017AUTUMN」という雑誌で「クメン編」オンリーの特集が組まれていました。みんなどんだけこの章が好きなんだよ(笑)


グレートメカニックG 2017AUTUMN (双葉社MOOK)

グレートメカニックG 2017AUTUMN (双葉社MOOK) ムック 2017/9/16
https://www.amazon.co.jp/dp/4575465054/

 
 この雑誌はサンライズにコネでもあるのか、毎回監督インタビューとかをやっているのですが、この特集でも高橋良輔監督を始めとしてサンライズの関係者とかがずらずら登場して、クメン編オンリーで熱く語りまくっているので、ボトムズ好きは必読かと。

 あと、カン・ユー大尉の語録にまるまる二ページ割いてます(笑) 広瀬正志氏の声が脳内で自動再生されちゃったよ(笑)
 
 
ドキュメント・ボトムズ―高橋良輔アニメの世界
 
 

【アニメ】高千穂遥の語る「スタジオぬえ」誕生秘話が面白すぎる(笑)

超時空要塞マクロス ?愛・おぼえていますか? [DVD]

 スタジオぬえってご存知ですか? 会社名なのですが、21世紀のオタクにはあまり聞き覚えの無い名前でしょうが、1980年代を生きたアニメ・SFオタクには、ドストライクで色々と感じさせられるところのある名前です。

 あのマクロス河森正治が若いころいた会社だとか、その「マクロス」の初代を企画した会社、とかいえば若い人もなんとなく通じるかしらん? 「宇宙の戦士」のパワードスーツのデザインとかいうのは……、通じないだろうなぁ……(遠い目)

 さて、今日、初代社長だった高千穂遥が、そのスタジオぬえの誕生秘話を語っているインタビューを読んでしまって、今頃ほぇぇ、そういう会社だったのか、と知ったのですが、内情が面白かった(笑)

それは同人仲間から始まった

グレートメカニックG 2017AUTUMN (双葉社MOOK)

グレートメカニックG 2017AUTUMN (双葉社MOOK) ムック 2017/9/16
https://www.amazon.co.jp/dp/4575465054/

 
 季刊でアニメのメカについて色々と語る雑誌「グレートメカニックG」というものがありまして、最新号9月16日発売「2017AUTUMN」で特集として「無敵超人ザンボット3」が扱われています。で、ザンボットの関係者という事で、高千穂遥が登場するのですが、「いやー、ザンボットの事は覚えてないや」とか言って(笑)、スタジオぬえ誕生秘話とかそういう関係ない事ばっかり喋ってました(笑)


 以下、そのかいつまんだ内容。


 同人誌仲間の松崎健一宮武一貴、加藤直之らが大学やデザイナー学校を卒業することになり、今やっていることを仕事にしたい、ということで、会社を作ろうという事になった。誰も会社の事は知らないので仕方なく自分が大学生なのに社長になり、会社「クリスタルアートスタジオ」をたちあげた。これがのちのスタジオぬえ

 最初は「ひらけポンキッキ」の仕事をしていた。

 そのうち、サンライズの仕事を請けて、ゼロテスターのメカデザから始まって、長浜監督のコンバトラーVとかに参加した。ドスプレッシャーとかの武器名は高千穂の考案。やがて富野の企画(サンポット3)にも関わっていった。でも高千穂自身はあまり関わっていない。

 やがて高千穂が「クラッシャージョウ」を書いたら一巻目からバカ売れした。イラストが安彦なのは自分が安彦の絵が好きだったから。しかし当時安彦はイラストとか描いたことが無かったので、自分がトーンの貼り方を教えた(笑)

 スタジオぬえは会社というより「各人が得意分野でてっぺんを取ろう」みたいな感覚でやっていた。

 云々。

 一応ウィキペディアにも同じようなことは書いてありますが、当事者が語るのだからリアリティが違うよね。同人仲間が立ち上げた会社だったんかい。
 
 

 
 

感想:科学番組「ABUロボコン2017」『あっぱれ ロボコン! ~ABUロボコン 東京大会~』

ロボコンマガジン 2017年 07 月号

NHK ロボコン http://www.nhk.or.jp/robocon/
ロボコン”公式ホームページ http://www.official-robocon.com/
放送 NHK 総合。

【※以下ネタバレ】
 

番組概要

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2017-09-18&ch=21&eid=31104&f=492
[総合]2017年9月18日(月) 午前10:05~午前11:00(55分)


世界の若きエンジニアが手作りロボットで競う「ABUアジア・太平洋ロボコン」。8月27日(日)各国のロボットが東京に集結!世界一をめざし競い合った。その舞台裏のドラマ。過去15回行われた大会で優勝回数が5回と最も多い中国とベトナム。それに対し日本代表は2回と分が悪いが、ことしは東京工業大学東京大学の2チームが出場し、4年ぶりの優勝を目指す。世界一の栄冠を勝ち取るのは果たして!?


【出演】哀川翔吉本実憂,【司会】魚住優,【実況】高山哲哉,【解説】東北大学大学院情報科学研究所 教授…田所諭

 

大会開催日程/会場

 2017年8月27日(日) 大田区総合体育館
 
 

競技課題

The Landing Disc

今年の競技は、日本の伝統遊戯、投扇興からインスピレーションを得ています。中核にあるテーマは、ロボコンの原点とも言える「遊び」。 作るロボットは1台。フィールド上の7つのスポットに乗っているボールを落とし、空いたスポットにやわらかいディスクを投げて乗せることで得点していきます。スポット全てにディスクを乗せれば「APPARE!」達成で勝利です。

 
 円盤(ディスク)投げ対決。競技時間3分。ふにゃふにゃしたディスクをロボットに投げさせる競技。

 競技フィールドは侵入不可で、フィールドの端に向かい合って対峙。フィールドには目標となる棒(スポット)が立っていて、場所は中央に横一列に5本、各チームに近い所に1本ずつ、合計7本。スポットの上部は皿状になっており、ボールが置いてある。

 ロボットからディスクを投げ、スポットの上のボールを落としてそこにディスクを載せると点数となる。乗せた枚数ごとに加点される。7本のスポット全てにディスクを乗せれば「天晴」となり、その時点で点数に関係なく勝利できる。

結果

http://aburobocon.net/asset/pdf/results2017.pdf

準決勝第一試合 △マレーシア VS タイ△(同時あっぱれ達成)→再試合 ○マレーシア VS タイ×
準決勝第二試合 ○ベトナム VS 東京工業大学×
決勝      ○ベトナム VS マレーシア×


感想

 開催地は参加国の持ち回りで、今回は日本開催。そのため二チーム出場可能で、東京工業大学と東大が参加したのですが……、東大はロボット搭載のカメラでディスクの軌道を分析するというハイテクがウリだったのですが、会場の照明のせいでカメラが機能不全を起こして全く使えなくなり、なんとか予選は勝ち抜いたものの決勝トーナメント初戦でなすすべもなく脱落…… なんてこったい。

 今回最高の名勝負が準決勝のマレーシア対タイ戦。両方がほぼ同じペースでポンポンディスクを乗せ合い、手に汗握る展開で興奮していたら、両チームがほぼ同時にあっぱれを達成してしまったため再試合決定。そして再戦もやはり展開がそっくりで、なんとか僅かに先にあっぱれを決めたマレーシアが辛勝で決勝進出! これは面白かった。

 準決勝第二戦は、ベトナム東京工業大学をあっさり突き放して勝利。ああーって感じ。

 決勝戦はややもたついたものの、結局安定感のベトナムがマレーシアを下して優勝。ベトナムはこれでABUロボコン6回優勝の最強豪国となりました。

 この大会だけで日本の科学力の低下を語るのもどうかとは思いますが、今までは中国とベトナム以外眼中になくても良かった雰囲気でしたが、他の国も猛追してきて、もう後ろから追い抜かれつつあるって感じですね。日本の優勝ってもう無理なんじゃなかろうか。
 
 

国内大会の様子はこちらでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
ロボコンマガジン 2017年 09 月号 [雑誌]
 
 

感想:オカルト系番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」『File-20 徹底追究!超常映像の正体に迫る!2017』

NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー http://www4.nhk.or.jp/darkside/
放送 BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 
※過去の放送の内容・感想は以下のページでどうぞ

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー 内容・感想一覧

 

『File-20 徹底追究!超常映像の正体に迫る!2017』 (2017年3月25日(土) 22:00~23:00)

 

内容

2017年3月25日土曜
NHKBSプレミアム 午後10時00分~ 午後11時00分
幻解!超常ファイル20「徹底追究!超常映像の正体に迫る!2017」


年1度の最新特集!石垣島に現れロケットを爆破し南極で撮影された、さまざまなUFO!人を闇へ引きずる幽霊、鏡に映らぬ吸血鬼、幽霊ブランコなど映像のカラクリを暴く!


最新超常映像のカラクリを解き明かす、年に1度の大特集!衝撃映像に驚き、意外な謎解きで「へぇ~!」と2度おいしい豪華な1時間!【UFO】石垣島に現れたオレンジ色の4機編隊!ロケットを爆破した超高速飛行体!南極調査隊が撮影した巨大円盤!【心霊現象】人の足をつかんで闇に引きずり込む幽霊!無人なのに動き続ける幽霊ブランコ!【不思議現象】鏡に映らない男…吸血鬼?妖精ミイラ?オーパーツ巨大球体!など多数登場。

 今回は超常映像徹底解明スペシャル。

1. UFO編

●2016年新聞やインターネットで大騒ぎ! 沖縄・石垣島に出現したUFO!

 2016年9月28日。沖縄・石垣島で夜空に浮かぶ4個の発光体が目撃され、マスコミにも取り上げられ大騒ぎとなった。UFOが出現!?

 真相。海上保安庁が訓練のため飛行機から投下した「照明弾」だった。飛行機から次々と投下しているところが「UFOが増えていく」様に見えた。



●アメリカ・フロリダ州 マイアミ空港上空に宇宙からの侵略者!?

 2015年9月。アメリカ・フロリダ州マイアミ。早朝、マイアミ国際空港の上を真横に青白い光が横切っていくさまが目撃され、空港はパニック寸前に! UFOか!?

 真相。当日打ち上げられたアトラス5型ロケット。ロケットの出すガスが朝日に照らされて幻想的に見えただけ。



ノルウェー探検隊がUFOをとらえた!

 投稿動画。2016年1月。南極でノルウェーの探検隊がUFOと遭遇! UFOは空を横切り山の向こうに消えていった。

 真相。フェイク画像。まず画面に映っているのは探検隊ではなく、アメリカの観光ツアーの参加者であることが解る。また画面に出て来る人たちは、UFOではなく海面をやたら撮影している。さらにUFOは太陽の光で出来るはずの明暗が全くできていない。

 単なる「観光ツアーの人たちが海の生き物を撮影しているシーン」に、UFOを合成し、「ノルウェー探検隊」云々とタイトルをつけたフェイク画像と考えるべき。


2.幽霊編


●動画再生回数600万回! 監視カメラが捉えた心霊現象!

 投稿動画。アメリカ。監視カメラの映像。廊下を手前から奥に歩いていく男性が、いきなりひっくり返ると、突然現れた謎の影に引きずり込まれそうになるが、慌てて手前に逃げてくる。あのまま逃げられなかったらどこに連れていかれていたのか!?

 真相。おそらくフェイク画像。一人でひっくり返ってから、じたばたしつつ引きずられていくような演技をする。その映像を一秒五コマまで落とし、さらに早送りした後、謎の影を合成すると、そっくり同じ映像を作ることが出来た。



●日本各地で目撃されている心霊現象! 幽霊ブランコ

 投稿動画。2015年10月。静岡。誰も乗っていないブランコが四分以上もひとりでに揺れていた。撮影者は最後に怖くなり、手でブランコを止めるとかなりの抵抗を感じ、誰かが乗っているような手ごたえだったという。幽霊がブランコを漕いでいたのか!?

 真相。おそらく単なる自然の状態。意外なことだが、ブランコは一度揺らすと、人が漕がなくてもすぐには止まらず、5分は勝手に揺れている。もちろんだんだん揺れは小さくなっていくが(投稿動画もそうなっている)、人間の目にはそういう細かい違いは捕らえられないので、いつまでも同じ幅で揺れているように見える。今回の動画も単なるそういう止まる途中までを写しただけであると思われるが、断定はできないので情報不足ということにする。

 この手の幽霊ブランコ動画は、ネットにいくつも投稿されているが「動き始め」も「止まるところ」も写していない。一旦止めてから、そのブランコが再び動き出すかどうか待ってみては?


3.一般人の投稿動画編


●一般人が偶然捉えた! 花火大会にUFO出現!

 投稿動画。2013年9月。愛知県の花火大会の最中に空に謎の飛行物体が目撃された。それは激しく動いた後、空の彼方に消えていった。UFOなのか!?

 真相。正体は当時花火を撮影するために飛んでいたドローン。カメラ側の手ぶれのせいで猛烈に動いているように見えた。最後、飛び去って行ったように見えたのは単に「真下に降下して着陸した」だけだった。



●兵庫・丹治市上空 怪しく光るひし形UFO出現!

 投稿動画。2016年2月。兵庫県で夜空にひし形の明るく輝く物体が撮影されていた。しかも表面には奇怪なぐにゃぐにゃした模様まで見える。UFOなのか!?

 真相。多分カメラのピンボケ。対象にピントがあっていないと、カメラの絞りの形(今回はひし形)に映ってしまう。試しにスタッフが同じ機種のカメラで金星をピンボケで撮影したところ、同じひし形のぐにゃぐにゃ模様の物が写っていた。しかし撮影された物体が何だったかまでは解明できないので、今回は情報不足。



●アメリカ上空に出現! 100機を超えるUFOオーブ船団!

 投稿動画。アメリカ。青空にV字型に広がった無数の点が飛行していた。これは鳥ではあり得ない。UFOオーブ船団なのか!?

 真相。多分鳥。白鳥や鶴やその他の渡り鳥はV字・U字・直線などに群れをつくって飛行する。高度数千メートルを飛んでいればもう点にしか見えないので、詳しくない人にはUFOに見えてしまう。


4.不思議現象編

●アメリカ・フロリダ州 UFOの攻撃でロケットが爆発炎上!

 2016年9月。アメリカ・フロリダ州ケープカナベラル。ファルコン9ロケットの打ち上げが失敗し、ロケットは大爆発したが、その映像に謎の点が横切る姿が写り込んでいた。これはUFOがロケットを攻撃したのでは!?

 真相。多分「虫」。映像は爆発音がかなり遅れて聞こえることから4キロ以上離れた場所と解る。その地点とロケットの間には森が有り、虫や鳥が飛んでいてもおかしくはない。試しにカメラから50メートルの距離を、虫が時速25キロで横切ったとシミュレーションすると、「UFO」の画像その物になった。



超古代文明の遺物? 世界遺産上空に出現した球体UFO

 投稿動画。2016年4月。ボスニアヘルツェゴビナモスタル。銀色の球形UFO四機が街の上空に出現した後、そのまま上昇していった。またこの事件から三週間前、森で直径1.5メートルの鉄の球体が発掘されていた。もしやこの球体は超古代文明の遺産で、それが飛んでいったのか!?

 真相。まずUFOはフェイク。UFOの機体に外の光景が写り込んでいるが、それがどこまで上昇しても変化しない。これは現実にはあり得ない。

 鉄の塊は自然現象。「コンクリーション」という。太古の生物が死んで海底に沈下し、体内の炭素と海水のカルシウムが結びついて炭酸カルシウムになり、これが核になって丸く成長する。さらに物によってはこの球体に鉄分が付着して鉄の球体になる。



●メキシコで「妖精」のミイラ発見! DNA鑑定の結果とは!?

 投稿動画。メキシコで妖精のミイラが発見されたという内容。身長20センチほどで背に羽が生えている。しかも動画に出て来る学者はこれは本物だと主張。

 真相。フェイク。動画は最後に「続きが見たいならビデオを買ってね」という宣伝で終わる。そのビデオを取り寄せると、学者たちは最後に「これはコウモリの骨で作ったインチキですね」と断言して終わる。さらに同封のパンフレットには「HOAX」(インチキ)と明記してある。人を食った話である。



●アメリカ・ジョージア州・サバンナ 監視カメラが伝説の怪物を捉えた!

 アメリカ・ジョージア州。ビーチサンダル店の監視カメラ映像。店の内部を撮影していると、鏡の前を通りかかった男が画面に映らないまま。男は伝説の吸血鬼なのか!?

 真相。フェイク画像。鏡のなかの人間が動いていないから、これは静止画を貼り付けただけと解る。ちなみにこの動画はアメリカのフェイクドキュメンタリー番組の一シーン。


感想

 どんな不思議画像もばっさばっさと解明してしまうのが素敵である。真のオカルトスキーなら、作り物と解るようなインチキ画像で喜んだりせず、「嘘か本当か判定できない……」という可能性のあるものを見て喜びたいものですよね。
 
 

過去の放送の内容・感想は以下のページでどうぞ

d.hatena.ne.jp
  

番組概要

http://www4.nhk.or.jp/darkside/26/
UFO、ネッシー、雪男、予言&占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか?」を徹底検証!そこから浮かぶのは、自然の神秘、私たちの脳や心の不思議なメカニズム、社会のからくり、昔の人の驚くべき技術と想像力…。ダークサイドの向こうの“本物の不思議”をワクワクしながら楽しんでいただく、NHKならではの超常現象ガチンコ検証番組!


出演者 栗山千明 (くりやまちあき)

テーマ曲: 志方あきこ
オープニング曲“Arcadiaアルカディア)”
エンディング曲“Leyre(レイレ)”
アルバム名/ “Turaida(トゥライダ)”

語り: 中田譲治(声優、俳優、ナレーター)
代表作 『巌窟王』(モンテ・クリスト伯爵)、『ケロロ軍曹』(ギロロ伍長)、『HELLSING』(アーカード)、『Fate/Zero』(言峰綺礼)、『劇場版 空の境界』(荒耶宗蓮)など

 
 

感想:アニメ「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第11話「神威赫奕の極みに達し」

戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング1

TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」公式サイト http://www.symphogear-axz.com/
放送 BS11。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第11話 『EPISODE 11 神威赫奕(かむいかくやく)の極みに達し』 (2017年9月16日(土)深夜放送)

 

あらすじ

 響はサンジェルマンと共闘しアダムと激突するが、闘いの中でアダムが人間ではなく機械人形であることが判明する。やがてティキは神の力を手に入れ巨大ロボットをまとった的な状態となる。神の力は、圧倒的な攻撃力と、あらゆる損害を「無かったことにする」という無敵の存在で、響とサンジェルマンは追い詰められる。

 しかしS.O.N.G.に某国の情報部からの秘密の密告が有り、響のガングニールに「神殺し」の力が宿っていたことが解る。響がシンフォギアのその力を自覚した途端、響は神の力を叩きのめす。アダムは形勢不利と見て、一旦神の力をロボット形態から粒子に戻し、改めて自分のちぎれた腕に力を宿しなおそうとする。ところが神の力は何故か響の方に吸い寄せられてしまい、気が付くと響は巨大な繭状の物に変化してしまっていた。

感想

 おっとアダム局長が機械人形でした展開で軽く驚かせておいてから、悠木碧キャラが神になるというビックリオチで締めくくるとは、今回は結構面白かったぞ。今までは中身の薄い展開で辟易していましたが、番組の最後だけはなんとか形になりそうだ。
 
 
戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング2
戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング3
戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング4
戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング5
戦姫絶唱シンフォギアAXZ キャラクターソング6
Futurism(期間生産限定アニメ盤)
シンフォギア ライブ2016 [Blu-ray]
 
 

感想:科学番組「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」第9回『いのちの優劣 ナチス 知られざる科学者』

優生学と人間社会 (講談社現代新書)

フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 http://www4.nhk.or.jp/P3442/
放送 NHK BSプレミアム(毎月最終木曜日 21:00~22:00 放送)。

【※以下ネタバレ】
 
※他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」内容・感想まとめ

 

第9回 『Case09 いのちの優劣 ナチス 知られざる科学者』 (2017年1月26日(木)放送)

 

内容

2017/01/26
フランケンシュタインの誘惑「“いのち”の優劣 ナチス 知られざる科学者」


科学史に埋もれた闇の事件簿。今回取り上げるのはナチス・ドイツが行った人間の「淘汰」。障害者やユダヤ人ら600万人以上が犠牲となった。その科学的根拠を作り上げた中心人物でありながら、ほとんど知られてこなかった科学者がいる。優秀な人間にのみ存在価値を認める「優生学」を信奉、ユダヤ人を特定する方法を研究し人種鑑定に携わった。弟子を使って強制収容所から大量の血液を送らせた。謎の科学者の、戦慄の人生に迫る!

 今回はナチスドイツの断種政策に協力した人類遺伝学者オトマール・フォン・フェアシュアー(1896-1969)の物語。


●劣った人間は排除する

 1920年代、フェアシュアーは遺伝の研究者として「優生学」にのめり込んだ。優生学とは、進化論と遺伝の法則を組み合わせた考えで、「民族全体を優れた方向に発展させるため、劣った人間を排除する」というもの。この学問は20世紀序盤に世界中で大流行した。

 フェアシュアーは特定の病気になりやすい人間や障害者などは子孫を残さないように不妊手術、優生学でいうところの「断種」をするべしと主張した。フェアシュアーは、キリスト教の考え方からして、そんな不幸な子供が生まれないようにする方が本人にとって幸せだ、と訴えた。しかし最初はこの主張は実現することは無かった。

 だが、1933年にヒトラーナチスが政権を取ると状況は一転した。ヒトラーはドイツには劣った人間は不要として「断種法」を制定、「優生裁判所」の簡単な手続きだけで次々と劣っていると認定した人たちを断種していった。その対象者は40万人ものぼる。フェアシュアーはナチスの政策にお墨付きを与えた。



ユダヤ人への攻撃

 ナチスはさらに次はユダヤ人も攻撃対象に加えた。フェアシュアーは異民族のユダヤ人の血がドイツ民族に混じるとドイツの血が変えられてしまうと主張した。しかしナチスは一つの問題を抱えていた。ある人物が「ユダヤ人かどうか」を判定する具体的な方法が無かったのである。

 フェアシュアーは、血液中のたんぱく質には人種毎に違いがあり、ユダヤ人特有のたんぱく質を見つければ科学的に区別が可能になる、との仮説を立てた。フェアシュアーの弟子のヨーゼフ・メンゲレアウシュビッツ強制収容所に赴任し、フェアシュアーのためにユダヤ人やその他の人種の血液を採取し、フェアシュアーに送り始めた。さらにその他の臓器も送るため、採血のみならず殺害にまで手を染めた。

 フェアシュアーはメンゲレが送ってくる研究材料を元に研究に没頭した。



●戦後のフェアシュアー

 1945年、ナチスドイツは敗北した。ナチスに協力した多くの科学者が裁かれたが、フェアシュアーは関係書類を全て焼き捨てており、アウシュビッツで行われていたことは一切知らないと主張して切り抜け、50万円程度の罰金のみで許された。戦後のフェアシュアーはドイツ科学界で立身出世し尊敬された。1969年、フェアシュアーは自動車事故で死ぬが、世間は彼の死を悼んだ。

 長らくフェアシュアーの戦前の所業は知られないままだったが、21世紀に入ってようやくフェアシュアーのやってきたことが明るみに出た。そしてフェアシュアーが所長を務めた研究所の今の所長が、アウシュビッツの犠牲者に謝罪するなどした。しかしフェアシュアー自身はまったく罪を贖うことなく人生を全うした。


感想

 いやもう最悪……、番組内容が悪いという訳ではなく、扱われたテーマの暗黒ぶりが酷い。結局フェアシュアー自身は何一つ罪を償うことなく、「立派な学者」として栄光に包まれたまま人生を過ごしたわけで、こんなことが有って良いのかという理不尽感が物凄かった……
 
 

他の回の内容・感想は、以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
【新装版】ナチスドイツと障害者「安楽死」計画
 
 

感想:オカルト系番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」『File-22 戦慄の心霊現象 追究スペシャル』

NHK 幻解! 超常ファイル ダークサイド・ミステリー (教養・文化シリーズ)

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー http://www4.nhk.or.jp/darkside/
放送 BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 
※過去の放送の内容・感想は以下のページでどうぞ

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー 内容・感想一覧

 

『File-22 戦慄の心霊現象 追究スペシャル』 (2017年9月16日(土) 21:00~22:00)

 

内容

http://www4.nhk.or.jp/darkside/x/2017-09-16/10/32315/2357110/
幻解!超常ファイル File-22「戦慄の心霊現象 追究スペシャル」


1時間まるっと心霊特集!▽日本最恐の心霊スポットを直撃!地元の証言で驚きの真実が!?▽海で防空頭巾の幽霊に引きずり込まれる!実話怪談は本当に起きたのか徹底検証!


常識を超えた不思議事件の解明シリーズ最新作!たった1時間で恐い話が「なっとく!」に変わる心霊スペシャル!▽日本最恐!あらゆる心霊現象が次々起きるとウワサの心霊スポットを、現地直撃!地元の人々の証言で明らかになる、驚きと理不尽の真実とは?▽海水浴で、防空頭巾の女幽霊に足をつかまれ引きずり込まれる!実際に起きた水難事故での“ホンモノの怪談”を徹底検証!怪談や心霊スポット誕生の意外な舞台裏が明らかに!


【司会】栗山千明,【ゲスト】吉田悠軌,【語り】中田譲治,【声】能登麻美子

1. 心霊スポット

・最凶の心霊スポット

 日本には心霊スポットと言われるものが1000か所も有ると言われている。その中で「最凶」と評判なのがA県B峠。ここでは、トンネルを通ろうとした車が途中で止まってしまう、フロントガラスに手形が無数についていた、女の亡霊がいる、人魂を見た、地図に載っていない村が存在しそこに行くと恐ろしい目に会う、等の無数のエピソードが語られている。

 この場所は元々トンネルが有ったが、昭和50年(1975年)に新しいトンネルが作られたため、古い方が殆ど使用されなくなっていて、その旧トンネルが心霊スポット扱いになっていた。現在はトンネルは閉鎖され、さらにそこに続く道も門で封鎖されている。

 地元の人に聞いてみても、そんな心霊話は全く知らないとのこと。


 実はここは心霊スポット化するにあたり、いくつかの要因が有った。まず昭和63年(1988年)他所から来た暴走族がここに死体を捨てるという事件が発生し、以後ここは暴走族たちが集まって肝試しをする、という、心霊云々とは別の意味で恐ろしい場所になってしまった。

 怖いもの見たさでやってきた人間が「火の玉を見た」とか「女の幽霊を見た」とか噂したが、火の玉は「野生のシカの目がライトに反射した」、幽霊は「女岩」という女性の姿のような模様がある岩を見間違えただけ、と思われる。

 やがて続いてこの旧トンネル付近は人通りがないため、ゴミの違法投棄の場所となってしまった、地元の人たちはトンネル付近を封鎖することで、ようやく違法投棄を無くした。

 ところが平成11年(1999年)ネットに「B峠に地図にない村がある」という書き込みが行われ、これがマスコミに面白おかしく取り上げられ、噂を信じた人人間が押し寄せるようになった。そういう人間は、近所の民家の窓に石を投げたり畑を荒らしたり農機具を盗んだり、という迷惑行為を働くようになった。

 「最凶の心霊スポット」は、地元の人がよそから来た人間たちのせいで怖い思いをさせられている場所の事だったのである。



ホワイトハウス

 C県の海岸近くには地元住民なら誰もが知るレベルの心霊スポットの廃墟、通称「ホワイトハウス」がある。伝承によれば、この家は東京の外交官一家が精神を病んだ娘の静養のために引っ越してきていた。しかし娘はある日家族を銃で殺害し、そのあと首つり自殺をしたという。

 だが調べてみると、この家にそんな事件は全く起きていなかった。さらに全国には合計七か所の「ホワイトハウス」があり、伝わっている話もほぼ同じだという。

 心霊スポットというのは肝試しのために行く場所のため、その場で即興で恐怖話を作るので、どれもこれも似たり寄ったりになってしまう。心霊スポットはこんな適当なノリで生まれていくのである。

 ちなみに詳しい人によれば、心霊スポットの9割は「過去に事件が起こったことなどない」場所であり、また「街から近い場所」という共通点もあるという。何故なら街から遠ければ気軽に見物に行けないからである。心霊スポット巡りをする人には、「幽霊は出ないが地元の不良には出会うので注意」と言っているとのこと。


2. 心霊写真

 心霊現象の具体的証拠となる心霊写真を見ていく。


・グレイレディーの幽霊

 イギリス・ロンドンのハンプトン・コート宮殿にはグレイレディーという女性の幽霊が出るという言い伝えがある。そして2015年、宮殿内をスマホで撮影していた少女の写真に奇怪な姿が写っていた。女の姿が縦に引き伸ばされたような異様な像がとらえられていたのである。これこそグレイレディーか!?

 答え。スマホのパノラマ撮影機能のいたずら。スマホにはパノラマ撮影といって、カメラを少しづつずらして撮影していくと、それを大きな一枚の写真にしてくれる機能がある。これは撮影対象が止まっていれば問題はないが、対象が動いていると、その動いている方向に引き伸ばしたような感じで撮影されてしまう。

 問題の写真は、撮影者が下から上に少しずつカメラをずらしているのに合わせるように、前に立っていた人がたまたま伸びをしていたため、偶然縦に長い女の写真が写った、と思われる。


・悪霊エル・クークーイーが撮影された!?

 2014年、アメリカ・ニューメキシコ州で悪霊エル・クークーイーの火祭りの最中、火の上空に何か光るものが写っていた。なんとなく人の上半身のように見える。悪霊の姿を撮影してしまったのか!?

 答えは「ゴースト現象」。カメラで明るい物を撮影すると、カメラ内部のレンズに光が反射して何もない所に光るものが写り込んでしまう。今回の写真も、火祭りの火が反射しているだけだった。


3. 実話怪談

 根拠があやふやな怪談ではなく、はっきりとした実話に基づく「実話怪談」というものが存在する。


 昭和30年(1955年)7月28日、三重県津市の海岸で水泳の授業中の女子生徒100人近くがいきなり溺れ、そのうち36人が亡くなるという悲劇が起きた。生徒たちがおぼれた理由は、「澪(ミオ)」と呼ばれる、遠浅の海岸が川の流れでえぐられて深くなっている場所にはまり込んでしまったためだった。

 しかし教師も生徒も澪の事は知っており、近づかないように注意していたはずだった。それなのに事故はなぜ起きたのか。やがてこの事故を生き延びた女子生徒は週刊誌に「防空頭巾をつけた女の幽霊たちに足をつかまれ引きずり込まれそうになった」との手記を掲載した。彼女は街の有力者から、10年前の昭和20年7月28日に空襲で死んだ人を浜に埋めた過去があり、幽霊が出るのも当然、と聞かされたという。この話は、松谷みよ子水木しげるつのだじろう、らが「実話」として紹介した。

 だがこの話はどこまで本当なのか。まず10年前に津市に空襲が有ったことは事実だが、被災場所は事故のあった海岸と離れていたし、浜に死体を埋めたという話も確認できなかった。

 何故生徒たちは澪に流されたのか。この事件後、教師が責任を問われ裁判になったが、六年後に不可抗力だったとして無罪になった。当時、台風や沖を航行していた大型船の影響で「異常流」と言える流れが発生し、生徒たちを澪に押し流したのではないか、との結論に至ったのである。しかし、子供を失った親にしてみれば納得がいくことでは無く、そのうちに「あれは超自然的な力のせいであり、誰が悪いのでもない」という風な気持になっていったのではないのか。

 最後、番組スタッフは、事故後「幽霊」云々との手記を書いた本人にインタビューすることが出来た。すると女性はそもそも幽霊とかそんなことは全く言ったことは無いと証言した。そもそも例の記事は「手記」ではなく、彼女のインタビューを雑誌記者が手記風に作り直したものだったし、幽霊に足をつかまれた云々などは全く言っておらず、女性はあとで雑誌を見て驚いたという。「防空頭巾の幽霊」云々は、雑誌記者が捏造した嘘エピソードに過ぎなかったのである。


感想

 一月ほど時期が遅れた心霊ネタ。「心霊話はこうやって生まれていく」という過程をじっくり調査していました。最後の津市の女子中学生の事件は、オカルトスキーには相当の知名度がある話だと思うのですが、当時幽霊云々と証言した本人を見つけ出して、「そんな話はしていません」という証言を引き出すとは、凄い成果だと思います。

 まあこんな風に真実が暴かれていくと「夢が壊れる」という見方もありますけど、誰かがでっち上げたいい加減な嘘を信じ続けるより、きっぱり真実が知りたいですから、OKなのです。

 ところで、今回能登麻美子が登場して声を当てているはずなのですが……、どこに出たの? 全然わからんかったよ……(;´-`)
 
 

過去の放送の内容・感想は以下のページでどうぞ

d.hatena.ne.jp
 
 

番組概要

http://www4.nhk.or.jp/darkside/26/
UFO、ネッシー、雪男、予言&占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか?」を徹底検証!そこから浮かぶのは、自然の神秘、私たちの脳や心の不思議なメカニズム、社会のからくり、昔の人の驚くべき技術と想像力…。ダークサイドの向こうの“本物の不思議”をワクワクしながら楽しんでいただく、NHKならではの超常現象ガチンコ検証番組!


出演者 栗山千明 (くりやまちあき)

テーマ曲: 志方あきこ
オープニング曲“Arcadiaアルカディア)”
エンディング曲“Leyre(レイレ)”
アルバム名/ “Turaida(トゥライダ)”

語り: 中田譲治(声優、俳優、ナレーター)
代表作 『巌窟王』(モンテ・クリスト伯爵)、『ケロロ軍曹』(ギロロ伍長)、『HELLSING』(アーカード)、『Fate/Zero』(言峰綺礼)、『劇場版 空の境界』(荒耶宗蓮)など

 
 

【映画】感想:映画「ピクセル」(2015年:アメリカ)


ピクセル [SPE BEST] [Blu-ray]

金曜ロードシネマクラブ|日本テレビ http://www.ntv.co.jp/kinro/index.html
放送 日本テレビ 2017年9月15日(金)

【※以下ネタバレ】
 

パックマンドンキーコングが地球侵略!!
人類はゲームオーバーになってしまうのか!?


パックマンドンキーコングスペースインベーダーギャラガテトリスなどなど…80年代に世界的ブームとなったコンピューターゲームの数々。もしそのキャラクターたちが地球に襲いかかってきたら!? 「ハリー・ポッターと賢者の石」「ホーム・アローン」「グレムリン」「グーニーズ」などのヒットメーカー、クリス・コロンバス監督率いるハリウッドの精鋭たちが本気で製作!ゲーム愛炸裂の大ヒット作を地上波初放送だ!! 地球を襲撃する名作ゲームキャラクターに立ち向かうのは、ゲームしか取り柄がないオタクたちと、米軍の兵器開発担当で男運のない美女。ヒーロー感皆無の彼らの戦いの行方は!? アダム・サンドラーの声を演じる柳沢慎吾や、渡辺直美らの吹き替えも必聴。大人はもちろん、コンピューターゲームを知らない子ども世代も楽しめる超娯楽作だ!!

 

あらすじ

 1982年。ゲームの天才少年サム・ブレナーは、ゲーマー世界一を決める大会の決勝で、ドンキーコングでエディ・ブラントと対決するが負けてしまった。サムの友人のウィルはサムが将来大物になると慰める。大会の模様は、他の様々な映像とともに、NASA地球外生物宛てに送り出す宇宙船に積み込まれた。


 現在。サムはホームセンターの店員として働いていたが、ウィルの方こそ大物、アメリカの大統領になっていた。そんなある日、グアムの米軍基地にゲーム「ギャラガ」のキャラを模した兵器が攻撃を仕掛け、基地を壊滅させてしまった。

 やがて「ヴォルーラ星人」と名乗るエイリアンからメッセージが届き、地球人が宣戦布告してきたので、地球を攻撃すると通告してくる。戦いは三本勝負で、既に彼らが一勝しており、地球人側が三敗すれば地球を破壊するという。エイリアンは、NASAがその昔に送った映像の中のゲームの場面を、地球人側の兵器による恫喝だと思い込んでいた。

 つづいてエイリアンは次の戦いの舞台はインド・タージマハールだと通告、その予告通り今度は「アルカノイド」風兵器が現れ、タージマハールを破壊してしまった。軍はエイリアンの兵器が光を物質化したものだと分析、それを破壊できるライトキャノンという武器を開発した。

 三戦目の舞台はイギリス・ロンドンと予告され、サムは軍の兵士たちに古いアーケードゲームの攻略方法を伝授する。そして今度はエイリアンの攻撃方法はゲーム「センチピード」のキャラだった。兵士たちは未経験の戦いに能力を発揮できず、見かねたサムとゲーム仲間のラドローが武器を取り、敵を撃退した。

 続いてサムたちは今は刑務所にいたエディを連れ出し、自分たちのチームに加える。四戦目の舞台はニューヨークで、ゲームはパックマンだった。サムたちの活躍でこの戦いも勝利するが、エイリアンたちはルール違反をしたと言って地球を破壊すると通告してきた。実はエディがプレイの最中チートコードを使っていたこと判明する。

 エイリアンの総攻撃が始まるが、エイリアン側はラストチャンスを与えると言い、ボスとの戦いに勝てば地球から手を引くと言ってきた。サムたちはエイリアン母船の中に吸い込まれるが、待っていたのはドンキーコングだった。サムは子供の頃のトラウマで弱気になるが、エディがその時はチートコードを使っており、実際には自分が世界一だったと知って自信を取り戻し、ゲームをクリアし、その途端ゲームキャラたちはすべて消えた。

 地球人とエイリアンの間に和平が結ばれ、サムたちは地球を救った英雄となるのだった。


感想

 評価は(ぎりぎり)○。

 冴えない元オタクの親父たちが、かつて培ったゲームの技術で地球を救う、という設定はそこそこ面白かったのですが……、

 パックマン戦みたいに、全てをゲームのシーンで埋め尽くしていればいいものを、サムと美人(?)中佐とのロマンスなんか突っ込んでくるから、その部分が余分に思えて仕方なかったなぁ。最後に地球を救って女も手に入れてめでたしめでたしとかいうオチも、なんかノレなかったし。

 そもそも、サムの吹き替えが柳沢慎吾なんで、声がかすれていて聞き辛いのなんの。何故本職の声優にやらせないのか。


 まあ、劇中にエイリアンが80年代ネタで押しまくってくるのはちょっと面白くて、

マックス・ヘッドルーム(CGのおっさんキャラ)
レーガン大統領
ホール&オーツ
ファンタジーアイランド(リカルド・モンタルバン主演のヒットドラマ)

なんかがぞろぞろ出て来るのは少しだけウケました。
 

https://kinro.jointv.jp/lineup/20170915
2017.9.15 よる9時~10時54分放送
ピクセル


ストーリー
ゲームで世界一になりそこねたダメ男が
地球に襲来したゲームキャラに立ち向かう!!


サム(アダム・サンドラー)は、少年時代、アーケードゲームの世界大会で“世界一”に挑戦したほどのゲームの達人。幼なじみでクレーンゲームの達人・ウィル(ケヴィン・ジェームズ)が大統領に就任し支持率の低さに悩む一方で、サムは自ら「おたく」を名乗り、ホームシアターの取り付けを請け負う会社を運営していた。サムが仕事で米軍中佐・ヴァイオレット(ミシェル・モナハン)の家を訪れたある日。グアムが“何者か”によって襲撃を受ける。映像に残された“敵”の動きから、ゲームの「ギャラガ」が関連していると直感したウィルは、サムを呼び寄せる。同じ頃、2人のゲーム仲間で引きこもり生活中のラドロー(ジョシュ・ギャッド)も、宇宙から謎のビデオメッセージを受信したと久しぶりにサムの元へやってくる。
画像


どうやら33年前にサムも参加したNASA主催のゲーム世界大会の映像を“受信”した宇宙人が、映像の中のゲームをコピーして地球に攻撃を仕掛けてきたらしい。戦いのステージは5つ。3回負ければ地球は「滅亡」だ。米軍や政府の役人たちが冷やかな目を向ける中、サムたちはかつてのライバルで刑務所に服役中のエディ(ピーター・ディンクレイジ)と共に、世界の危機に立ち向かおうとするのだが…!!



キャスト/スタッフ

キャスト
<サム・ブレナー> アダム・サンドラー柳沢慎吾

<ウィル・クーパー> ケヴィン・ジェームズ(木村雅史

<ヴァイオレット・ヴァン・パッテン中佐> ミシェル・モナハン本田貴子

<エディ・プラント> ピーター・ディンクレイジ神谷明

<ラドロー・レイモンソフ> ジョシュ・ギャッド(かぬか光明)

<ポーター大将> ブライアン・コックス浦山迅

<レディ・リサ> アシュレイ・ベンソン

イワタニ教授> デニス・アキヤマ(原康義



スタッフ
<監督> クリス・コロンバス

<脚色> ティム・ハーリヒー ティモシー・ダウリング

<ストーリー> ティム・ハーリヒー

<原案> パトリック・ジーン

<製作> アダム・サンドラー クリス・コロンバス マーク・ラドクリフ アレン・コヴァート

<製作総指揮> バリー・ベルナルディ マイケル・バーナサン ジャック・ジャラプト スティーヴ・コレン ヘザー・パリー パトリック・ジーン ベンジャミン・ダラス ジョニー・アルヴス マティアス・ブカール セス・ゴードン ベン・ワイスブレン

<撮影> アミール・モクリ

<プロダクション・デザイナー> ピーター・ウエナム

<編集> ヒューズ・ウィンボーン,ACE

<衣装> クリスティン・ワダ

<音楽> ヘンリー・ジャックマン

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