3,6,9,12月発売の季刊誌。
本誌とは違ってやたらと男性作家が多い「百合姫S」の方の感想です。
・・・、なんか方向性見失っていませんかね? 主人公(?)の幽霊娘が好きだったポヤポヤ系の彼女はもう姿も見せていませんけど。
えーっと、まあ、女性同士が好きだのなんだの言っているので一応百合の筈ですが・・・、なんかこれが百合漫画と言われたら違和感有るなぁ。なんか違うのですよ、「百合」に欲しいときめきが無い。
・「flower*flower」(石見翔子)
主人公が男にしか見えないので百合漫画ということを忘れてしまいそうに・・・、でも面白いのです。
・「ふたり、空の下で」(黒柾志西)
百合を通り越してエロいです。前回も「成年マーク要りませんかね?」と言いたいようなシーンが有りましたが、今回も同じノリです。作者の出自(成年漫画出身)がにじみ出ているような。
・「乙女色Stay Tune」(藤枝雅)
短すぎてコメントしづらい。
作者お得意の『前回との繋がりが見え辛い小難しそうな話』なのに、さらに季刊なので、もう前回の展開が全く思い出せず戸惑います。この人に連載を描かせてはいけない。「DANDY LION」と「少女セクト」で、みんなもう解ったと思っていたのに。
・「秘密のせせらぎ」(吉富昭仁)
毎回毎回読みきりで見事に百合しています。一番絵柄は百合していないのに話は一番百合なのだ。
・「マイナスりてらしー」(宮下未紀)
これって百合漫画? まあ確かに主人公以下女の子しか出ていませんが、これって「貧乏コメディー」ですよね。しかしこの人の描いた「一般漫画」では一番当たりだと思う(成年漫画も含むとまた別ですけど)。
・「欠片」(倉田嘘)
百合でしかも実姉妹物。実の姉妹で百合関係という設定が凶悪すぎて眩暈がしそうです。柔らか作品が多い「百合姫S」では異色のシリアスさ。しかしそこが良い。
・「オトメキカングレーテル」(すどおかおる)
美少女バトル(百合風味)漫画だと思っていたのですが、バトルも無く、ちっとも話が前に進まないのはどうしたものだろうかと。まあ、それなりには百合っているのですが、なんか煮え切らない微妙な漫画です。
と言うことで、本誌より軽い感じの百合漫画が多いのですが、それで却って読みやすいですね。早いところ刊行ペースを上げて欲しい。