感想:アニメ「ウルトラヴァイオレット:コード044」第1話(新番組)


 アニメ「ウルトラヴァイオレット:コード044」の感想です。

■公式サイト
http://uvcode044.jp/

 CS放送・アニマックスでの視聴です。

第1話 旅立ち・・・


■粗筋

 政府がクローン技術で作り出した特殊工作員「044(フォーティーフォー)」は、「ファージウイルス」に感染した吸血鬼達の抹殺を任務としていた。彼女は5年前、14歳のとき特殊なウイルスに感染させられ超人的な能力を獲得したが、その代償として残された寿命はおそらく1年も無い。そんな彼女の見る夢はいつも居るはずの無い母親を探す夢だった。

 044は政府の命を受け、ファージのリーダー「キング」の抹殺のため、ガイア星雲系32番惑星のステーション「ネオ・トキオ」に乗り込む。しかし、それを知ったファージは先手を打って彼女を襲撃した。


■感想

 「監督・脚本:出崎統」「絵:杉野昭夫」という黄金コンビが再び!です(まあ、もっともこのコンビの名前に何かしらの感慨を覚える人は結構年をくってますよね)

 説明によると実写SF映画「ウルトラヴァイオレット」の世界観を使ったアニメだそうです。映画は見たことが無いし、何故それがアニメになったのかも全く知りませんが、少なくともアニメ単独で成立しているみたいで特に視聴に支障は有りませんでした。

 感想は「面白い!」の一言。杉野昭夫氏の渋い絵柄、「ブレードランナー」的な薄暗い閉塞的な世界観、戦士として凄いけどカゲロウみたいに気力が無いヒロイン、派手なアクション、その他が渾然一体となって、どこかで見たような感じだけれども、それでも十分に楽しめる30分を演出してくれていました。

 ヒロイン「フォーティー・フォー」の声は朴王路美さん。「マーダープリンセス」のヒロイン役を見て「おお、この手の殺伐としたヒロイン役こそよく似合う」と実感しましたが、このアニメでも好演しています。ちなみに、出崎脚本のせいでとにかくやたらと独白しまくりですが、うるさいと感じる一歩手前で押さえられているのは、一応監督の計算のうちなのでしょうか。

 脇を固める声優は、堀内賢雄小山力也羽佐間道夫、等、洋画等で主役をつとめるような大物ばかり。絵柄とあいまって泣けてくるくらい渋い雰囲気です。

 私は別に出崎統監督がどうこう、という思い入れは有りませんが、そんな要素は全く関係なく「これは面白い」と感じました。これは今後が楽しみです。