感想:映画「ポセイドン」(2006年)


■あらすじ

 パニック映画。ポール・ギャリコの小説「ポセイドン」の2度目の映画化。

 豪華客船「ポセイドン」号はニューイヤー・パーティーの最中に大波を受けて転覆する。上下が逆転した船内で船長はこのまま救助を待つことを主張するが、一握りの乗客は船底から脱出すべくひたすら上を目指す。


■感想

 監督は<巨匠っぽいけど「何を作ったっけ?」と自問すると「Uボート」しか思いつかない>ウォルフガング・ペーターゼン。しかし監督名に馴染みがあるだけで、俳優が見たことがない人ばかりでも安心して見ることが出来るのが不思議です。

 内容は、パニック物のお約束がてんこもりで、開かない扉、押し寄せる海水、吹き出る炎、塞がれる退路、苦しくなる呼吸、その他、定番の展開ばかりですが、キビキビしていてキレがあり退屈せずに楽しめました。

 ペーターゼン監督はダラダラした超大作を作るのが嫌だそうで、この映画は98分しかなく、地上波放送でも同じシーンを繰り返して放送するくらい時間が余っていましたが、小粒な娯楽映画として楽しめました。

 「ポセイドン・アドベンチャー」は未見のため比較は出来ませんが、まあボチボチ楽しめる映画だったと思います。でも転覆シーンとか上下逆さまの船内の描写とか凄いお金がかかってそうなのに、全然大作感が無いってのも凄い話だと思います。