感想:アニメ映画「秒速5センチメートル」(2007年)


 9/28にNHK−BSハイビジョンで放送していたので見てみました。

■ヤフーのサイト
http://5cm.yahoo.co.jp/index.html

■あらすじ

・第1話 桜花抄

 中学生編。小学生時代親しかった「遠野貴樹」と「篠原明里」は、明里が転校した後も文通を続けていた。しかし貴樹も東京から転校することになってしまう。今後二人はもう二度と会えなくなると覚悟した貴樹は、最後に一目会おうと列車で明里の待つ駅に向かう。しかし列車は大雪のため大幅にダイヤが遅れてしまい・・・

・第2話 コスモナウト

 高校生編。「澄田花苗」は東京から転校してきた遠野貴樹の事が好きで好きで仕方が無い。そしてある日遂に告白する決意をするが・・・

・第3話 秒速5センチメートル

 社会人編。遠野貴樹は東京で就職したが、付き合っていた女性と上手くいかず・・・


■感想

 「ほしのこえ」一発で有名になった新海誠氏の作品。「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」、本作、と見ましたが、全てノリが全く同じなので笑いました。「ほしのこえ」の後に「雲のむこう〜」を見たときは、たまたまこういうテーマが連続しているのかと思っていましたが、本作を見て解りました。新海氏はこういうのしか作れない/作りたくないんですね。

 「雲のむこう、約束の場所」は以前確か「アフタヌーン」誌に漫画連載されていましたが、この作品もいかにもアフタヌーンに載っていそうな感じのお話でした。まあ、退屈とまでは言いませんけど、食い入るように見た、という物でも無かったですね。

 相変わらず超絶綺麗な絵は一見の価値がありますが、今後も話がこの手のばかりだと行き詰まるんじゃないかなぁ。まあ「商業的な映画監督」というより「芸術家」だと考えればそういう生き方もありかもしれません。