感想:アニメ「劇場版 空の境界」第1,2,3章


 アニメ「劇場版 空の境界」第1,2,3章の感想です。

■公式サイト
http://www.karanokyoukai.com/

 CS放送(スカパー)のPPVでの視聴です。



■あらすじ/感想

第1章 俯瞰風景

 1998年9月。ある廃ビルで女子高生の飛び降り自殺が続出していた。「両儀式(りょうぎ・しき)」(声:坂本真綾)は、ビルの上空を漂う8人の少女たちを目撃し、自殺者が8人出るまで事件は続くと予言する。式は単身廃ビルに乗り込むが・・・

 突き放したようなプロローグ編。登場人物の関係が全くわからないので、ただ流れに身を任せて視聴するのみでした。橙子さんがどうやって犯人(?)にたどり着いたのか全くわかんない。しかし投身自殺者の死に様が何かリアルっぽくて良し。


第2章 殺人考察(前)

 1995年。「黒桐幹也(こくとう・みきや)」(声:鈴村健一)は、ある雪の夜和服の少女と出会う。幹也は高校の入学式でその少女、両儀式と再会し、学校でただ一人の式の友人となる。その頃街では無差別殺人が発生していた。ある日、幹也の前に全く様子の違う式が現われ、自分は式の別人格「織」だと名乗り・・・

 過去のお話。なんか月姫とイメージがダブりました。

第3章 痛覚残留

 1998年7月。ある事情で金に困った幹也は、友人からの借金の条件として、行方不明になった高校時代の後輩探しを引き受ける。同じ頃式はある殺人者の保護または殺害を依頼されていた・・・

 ようやく設定がおぼろげながら理解できて来ました。要するに式って殺し屋で、橙子さんが仲介業なのね。そんな裏社会みたいところで黒桐君がナニをしているのかはよく解りませんけど。人間がねじ切られて死んでいく姿はエグみたっぷりで良し。ラストのどこかの橋のバトルはマジかよ?という壮絶な展開に突入してなかなか派手でした。それにしても念力すらぶった切れるとは。


■あとがき

 ゲーム「月姫」と「Fate」で伝説を作った人の小説が原作、という事は知っているのですが、あいにく原作は未読です(講談社から出たときに上下巻セットで購入しましたが、あまりの分厚さになんとなく腰が引けて未だに読んでません・・・)。

 というわけで、第一章を見た時点では全く世界観が見えず「何これ? そもそも式って何者?」と戸惑ってしまいましたが、2・3章と進んでようやくどんな感じの物語なのか見えてきました。「直視の魔眼」というキーワードが懐かしいですね。

 原作の雰囲気がどれくらい反映されているかは解らないのですが、ある種の心霊物というかそういうジャンルの作品として結構面白いのでは無いでしょうか。登場人物が少ないので話が解りやすいし、エグイくらい血まみれだし、式のアクションは派手だし、となかなか楽しめるアニメでした。

 よし、これを機会に頑張って原作読んでみるかな。