感想:映画「宇宙水爆戦」(1955年)


 6/9(火)にNHK−BS2で放送した映画。


■あらすじ

 SF映画の超古典。

 電子工学と原子力の権威キャル・ミーチャム博士の元に、現代科学をはるかに超える水準の技術のカタログが届けられる。興味を持ったミーチャムはカタログに載っていた装置を組み立てると、即座にエクセターなる人物がコンタクトしてきた。エクセターは世界から戦争を無くす為に活動していると称し、ミーチャムにも協力して欲しいという。ミーチャムはエクセターの招きに応じるが・・・

■感想

 SF映画に興味がある人なら「話は全然知らなくても、タイトルと『メタルーナ・ミュータント』はデフォルトで知っている」だろう作品。

 しかし、ストーリーはトホホの一言。前半1時間ほどはエクセターの研究所であれこれしているだけ。後半に入ってようやく宇宙に飛び出しますが、後半部もメタルーナ星の市内を軽く観光しただけで終ってしまいます。しかも結末の突き放しぶり(「こっ、ここで終わり?!」)は衝撃的ですらあります。さらに、伝説として語られる怪物「メタルーナ・ミュータント」も、別に大したことはしていなくて、「通りすがりの登場人物A」程度の扱いでしかなかったりします。

 結論として「メタルーナ・ミュータントのデザインの秀逸さ(のみ)で現代に語り継がれている作品」と言ってよろしいでしょう。映画の出来はC級としか言い様が有りません。