感想:ドラマ「刑事コロンボ」『魔術師の幻想』(1975-76年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK BShi(BSハイビジョン)での視聴です。

「魔術師の幻想」  NOW YOU SEE HIM


■あらすじ

 有名なマジシャン・サンティーニ(ジャック・キャシディ)は、本名ステファン・ミューラーというドイツ人で、少年時代にはナチスの親衛隊に所属していたという過去が有った。クラブのオーナー・ジェロームは、その事を黙っている口止め料としてサンティーニの収入の半分を搾り取っていたが、それに我慢できなくなったサンティーニは、脱出マジックの最中にジェロームを殺害し・・・


■感想

 放映時間は1時間29分。

 犯人役は通算3回登場という犯人役の常連ジャック・キャシディ。アクの強いキャラクターが、ショーの世界で生きる魔術師役にピッタリです。あと、「悪の温室」に初登場したもののレギュラーになれなかったフレデリック・ウィルソン刑事が再登場し、コロンボと良いコンビを見せてくれます。

 お話は、それほど緻密で知的な犯行というわけでもないし、コロンボの鋭い推理とかいうのも無いので(犯人が見逃した細かい証拠を見つけ出す、というシーンは無いしねぇ)、推理物という面ではイマイチと思いますが、ショーの世界でコロンボがあれこれする、というお話がそれなりに面白いので、印象深い作品では有りました。