感想:特撮(新番組)「仮面ライダーOOO(オーズ)」第1話「メダルとパンツと謎の腕」


 特撮「仮面ライダーOOO(オーズ)」の感想です。

■公式サイト(テレビ朝日版)
http://www.tv-asahi.co.jp/ooo/

 地上波・テレビ朝日系での視聴です。

第1話 メダルとパンツと謎の腕


■あらすじ

 ある美術館で昔の石棺に無数のメダルが群がった後、さらにメダルは融合して異形の怪物「グリード」4体に変身した。グリードたちは乱入してきた謎の兵士たちを簡単に蹴散らすが、自分たちに「コアメダル」なる物が欠けているため不完全だと気が付く。

 一方、美術館で警備員のバイトをしていた「火野映司」は、あるコインをバイト代だと思って持ち出してしまう。その映司の前に空を飛びまわり喋る奇怪な右腕「アンク」が現われ、コインを渡せと要求する。さらに二人は、グリードがコアメダル回収のために生み出した怪物「カマキリヤミー」に襲われる。映司は生き延びるため、アンクの指示でコインを使って変身、カマキリヤミーを倒す。アンクはさらに気絶していた刑事の体を乗っ取ってしまう。

今回の怪人=カマキリヤミー


■感想

 はい、快作「W」が無事完結し、新ライダーが始まりました。メイン脚本は「電王」で2000年代ライダー史上最高のヒットをものにした小林靖子氏。もっともアニメ「ウィッチブレイド」では恐ろしい空振りぶりも見せており、実力が有るのか電王は単なるまぐれだったのか、評価に迷う方であります。

 第1話はとりあえずボチボチの滑り出し。「古代の遺物から復活する怪人」「海外をふらふらしてきたらしい、ひょうひょうとした主人公」など、設定のいくつかは名作「仮面ライダークウガ」の第1話ををほうふつとさせますね。

 主人公を含めて若い役者たちの芝居はまあ及第点、怪人デザインは(さすが出渕裕先生ということで)全く問題なし。ダサい印象の強かったオーズのデザインも、動いていれば特に気になりませんでした。しかし、自動販売機がバイクに変身するってアホ設定は誰が考えたのでしょうか。多分今後、使用の際に一々コインが必要な武器とかがしこたま登場すると思われます。なんというか・・・、世の中金が全てという暗喩でしょうか。

 声優は、ナレーションが中田譲治氏というのは一発でわかりましたが、女怪人はゆかなさんが担当なんですね。へーって感じ。

 という事で基本的には問題は無いのですが・・・、気になるのは設定が複雑そうなところ。グリード復活を予期していた謎の大物云々が出てきた時点で「こういう伏線、2000年代ライダーの脚本家は大抵処理しきれないんだよなぁ・・・」といらぬ心配をしてしまいました。さらにアンクに乗っ取られた若い刑事というキャラもどう使うんだろう・・・、とか何か気になります。伏線はすっきりさっぱり処理して欲しいのですけどね・・・(謎を振りまきまくった挙句自爆したアギトは未だにトラウマです・・・)

 と色々有りましたが、とりあえず離陸は成功。今後目的地(最終回)にどれだけ上手く飛んでいけるかお手並み拝見です。