感想:アニメ(新番組)「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」第1話「みなみは『マネジメント』と出会った」


 アニメ「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」(全10話)の感想です。

NHKアニメワールド もしドラ
http://www9.nhk.or.jp/anime/moshidora/

■原作の公式サイト
http://moshidora.jp/

 NHK総合での視聴です。


■概要

 同名小説(ライトノベルノリのビジネス入門書)(原作:岩崎夏海ダイヤモンド社)(通称:もしドラ)のアニメ化作品。全10回。


■キャスト
川島みなみ/日笠陽子
宮田夕紀/花澤香菜
浅野慶一郎/柿原徹也
柏木次郎/陶山章央
加地誠/津田健次郎
二階正義/浅沼晋太郎
北条文乃/仲谷明香
星出純/細谷佳正
桜井祐之助/中西英樹
朽木文明/赤澤涼太
新見大輔/内匠靖明
宮田靖代/平田絵里子

第1話 みなみは『マネジメント』と出会った


■あらすじ

 都立「程久保(ほどくぽ)高校」2年生の「川島みなみ」は、病気で入院した友人「宮田夕紀」の代わりに、野球部のマネージャーを引き受ける。みなみはマネージャーの参考書を買おうとして、間違ってドラッカー箸のビジネス書「マネジメント」を購入してしまった。みなみはお金をムダにしたくなくてヤケクソで「マネジメント」を読むが、うっかりその内容に感銘を受け、マネージャー初日に「野球部をマネジメントで甲子園に連れて行く」と宣言する。しかし現実の野球部は、地区大会三回戦進出がいいところの弱小チームでしかなかった。

 みなみは「マネジメント」の内容を読み、「組織の定義」や「顧客」とは何かを考え、「野球部の定義は人を感動させる事」という結論に至る。しかし次なる課題「マーケティング」とは何なのかに困惑する。


■感想

 『あの』(ト書き:爆笑)、にわかドラッカーファンを日本中に増殖させたヒット本「もし(以下略)」が、なんとアニメになってしまいました。あの引用だらけの本をどうやってアニメにするの?とか疑問で仕方なかったのですが・・・

 原作はライトノベルの合い間にビジネス的な要素をちょこちょこ挟み込んでいましたが、アニメはもう殆どただの野球部アニメで、主人公が時々「顧客」とか「組織」とか小難しい事を口走っているだけです・・・、おいおい。

 なんか伝言ゲームみたい。原作「もしドラ」は、基本的にライトノベルで、そこに「マネジメント」からちょこちょことビジネス要素をすくいとって散りばめた物でした。そして、それを元にしたアニメ版は「ライトノベル」の部分をすくいとって、もうビジネスの事は殆ど無視状態・・・、まあ、みなみが(けいおん!の澪の声で)ひっきりなしにドラッカーの言葉を引用しまくっていたら、それはそれで聞いていて辛いでしょうが、しかし今の内容では誰に何を訴えるアニメなんでしょうか・・・、

 んー、まあ、ビジネス要素を学ぶとかは期待せず、『原作を宣伝するためのプロモーションアニメ』と割り切るべきかな。まあ原作には何の思い入れも無いから「アニメが原作と凄く違うじゃん」とか怒る理由も無いし、気楽に澪&黒猫コンビの喋りを堪能したいと思います。


☆蛇足

 それにしても、コメディ色強いなぁ。目が点になるみなみとか、原作からは想像も出来ません(何せ、原作のみなみは「マネジメント」を読んでドラッカーの教えにウルウル泣き出すような変った娘だもん)


☆蛇足2

 えっ、プロダクションIGのアニメなの?