感想:コミック(成年)「TSF物語」(新堂エル)(2011年)


TSF物語 (MUJIN COMICS)

 コミック(成年)「TSF物語」(新堂エル)の感想です。

■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/4887743858/
TSF物語 (MUJIN COMICS) [アダルト] [コミック] [アダルト]
新堂 エル (著)
出版社: ティーアイネット (2011/4/8)
ISBN-10: 4887743858
ISBN-13: 978-4887743854
発売日: 2011/4/8

■データ(個人的補足)

 成年コミック。作者通算2冊目。表題作はいわゆる性転換(トランスジェンダー)物の連載。


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■おまけ要素

・カバーの下
  表裏に後書き的な漫画。

・あとがき
  無し。

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■収録作品紹介

・TSF物語 第1話(コミックMUJIN 2010年10月号)
・TSF物語 第2話(コミックMUJIN 2010年12月号)
・TSF物語 Takumi & Ryo (描き下ろし)
・TSF物語 第3話(コミックMUJIN 2011年 1月号)
・TSF物語 最終話(コミックMUJIN 2011年 4月号)
・TSF物語 Forever(描き下ろし)

 性転換物。タイトルの「TSF」とは「タクミが・性転換して・ファックされまくる」の略らしいです。

 主人公の男子高校生タクミは、末期ガンで医者からも見離されますが、ある製薬会社が開発した治療法の実験台になる事で奇跡的に回復します。ところがタクミは治療の影響で遺伝子があれこれした結果、可愛い女子高生になってしまいました。友人たちは、最初は冗談半分で「胸をもませてくれ」とか言ってくるのですが、そのうち要求はエスカレートしていって…

 さすがMUJIN掲載作品、酷さが半端じゃありません。最初はタクミが女の子になって周囲が「頼むよ、友達だろ、乳もませてくれよぉ〜」とかのお笑いな雰囲気なのですが、そのうち周りからただの肉便器としか扱われなくなって、凄い速度で堕ちていくという容赦の無い展開に…

 表紙絵を見ても解るように絵は上手いし、エロ描写の濃さも凄いのですが、3話以降の展開が酷すぎて、実用性とかそういうことを云々するレベルを通り越していました。はっきり言って読んでいて引きまくり。憂鬱になりましたよ…

 ただ、帯にも書いてある通り、連載の結末は幸せになって終ります。また描き下ろしでその後のエピソードが追加され、もっと良い話になっているので、かろうじて救われましたね。


・エロは文学!(コミックMUJIN 2010年 5月号)

 映画好きの女の子が映研に入ったら、そこの活動内容はAV撮影でした。

 そして、予想通り、自分でも撮影されたくなって部員にエロイ事をしてもらうお話。


・一人ナベ×二人ナベ(コミックMUJIN 2008年12月号)

 一人暮らしの寂しい男が、家出してきたらしい女の子を拾いました。

 まあありがちなお話。昔は昔で絵が純朴な感じで可愛かったのだな。

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■感想

 うーむ…、凄い事は凄いです。お値段だけの価値は有ります。ただ、展開がちょっとキツすぎて、普通のエッチな漫画の感覚で購入するとショックを受けるのではないでしょうか(後半の展開なんか目を覆いたくなる…)。と言う事で、エッチコミックと言うより「主人公が堕ちまくる性転換物、その過程でエロがある」という意識で読んだ方が良いかも知れません。しかし、まあ、その手のハードな話に耐性のある方にはそれなりに読みがいがあると思います。

 それにしても、この漫画における、局部の消しの意味を教えてください。事実上何も隠していないのですけど…

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■評価

(5段階評価の)4点。

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TSF物語 (MUJIN COMICS)

TSF物語 (MUJIN COMICS)

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