雑談:TRPG「迷宮キングダム」関連ゲームブック「虹河の大冒険」(フーゴ・ハル/新紀元社/2011年)

□アマゾン
http://www.amazon.co.jp/dp/4775309617
迷宮キングダム ブックゲーム 虹河の大冒険 (Role&Roll Books) [新書]
フーゴ・ハル (著), 河嶋 陶一朗 (監修), 冒険企画局 (監修)
新書: 256ページ
出版社: 新紀元社 (2011/11/1)
言語 日本語
ISBN-10: 4775309617
ISBN-13: 978-4775309612
発売日: 2011/11/1

>すべてが迷宮と化した世界、百万迷宮。そんな迷宮世界の片隅に、七色に変化することで知られる“虹河”という不思議な河があった。アナタは、“虹河”の下流にある小王国の王様だ。ある日、アナタは、虹河の上流から傷ついた無戦の小鬼たちが流れてくるのを発見する。いつの間にやら、王国は傷だらけの小鬼たちであふれかえり、大パニックに。原因を探るため、虹河の源流へと向かうアナタの大冒険が始まったッ!稀代の迷宮職人フーゴ・ハルによる読者への挑戦!キミは、この迷宮のゴールへたどり着けるかな?まったく新しい本の形をしたゲーム「ブックゲーム」をお楽しみあれ。

新紀元社
http://w3.shinkigensha.co.jp/books/978-4-7753-0961-2.html
>一人で読んで遊べる「迷宮キングダム
>大人気テーブルトークRPG迷宮キングダム」の世界を舞台にした本の形をしたゲームの第二弾が登場。七色の河を上り、七つの国を越えて、謎の場所「ヘルニカ」へ到達することが、できるのか?
>読者への挑戦、再び。


 昨年出た「モービィ・リップからの脱出」に続く迷宮キングダム関連ゲームブック第二弾です。今度は王様と娘のお姫様が、「虹河」の上流で起きている異変を調べるため川を遡っていく、というお話です。

 少なくとも2冊目が出るくらいには1冊目は売れたようです。「『ブックゲーム』? こんなくだらないもの遊んでいられないよ!」とか蹴り飛ばされたりはしなかった模様…、まあTRPGのプレイヤー向けという最初から特殊なオタクに向けて発信している物だったので、受け入れられた可能性も有りますが…

 ぱらぱらっと読みましたが、基本的に1冊目とほぼ同じで冒険の背景が違うだけ、という感じですね。コミカル調で、本の上部に横長の迷路(河の流れ)が書かれており、その流れに沿って移動し、迷路に記載された番号のパラグラフでイベントが発生する、という構成です。

 本の後ろの方に2ページ毎に「HP1」「HP2」とか書かれてあり、そこにしおりを挟んでおけば今のHPが記録できる、という仕掛け。また逆に本の最初の方はやはり2ページ枚に登場人物の絵が書かれており、仲間になったキャラクターはページの端を折ってフラグ代わりにする、という仕掛けで、メモをとらせないようになっています。

 また戦闘シーンの処理も秀逸(?)で、戦いの前に指定された数値の中から一つを思い浮かべておき、次に戦いのパラグラフに移動します。もし考えていた数値と指定の数値が一緒ならば一撃で倒した事になり、戦闘は終了。また数値が違う場合は、強制的にHPを何点か減らされて戦闘終了、と、いずれにしても戦いでサイコロを振ったりする必要は有りません。戦闘を運試し(君はXXに失敗した、体力点をX点減らすこと)に置き換えただけですが、シビアなバトル主体のゲームブックではないので、これはこれでいいのかも。

 まだ仲間集めの段階ですが、そこそこは面白そうです。


☆おまけ

 これを読んでいると、迷路(河)を最初からボードに起こしておいて、「ルーンバウンド」みたいなボードゲームに作れそうですし、またこのままコンピューターゲームに移植できそうでもある。この手の娯楽は基本的なところは一緒なのだぁと感じた次第。


☆おまけ2

 パラグラフ43の指示が何回読み返しても意味が解らない…、何処に行けば良いんだ?

-------------------------------------------------

-------------------------------------------------