感想:アニメ(映画)「こわれかけのオルゴール」(2009年)


 アニメ(映画)「こわれかけのオルゴール」(2009年)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■KOWAREKAKE NO ORGEL of こわれかけのオルゴール
http://flowerorgel.net/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。(放送日 2011/12/4)


■概要

 30分アニメ+番外編。SF感動泣かせ物。元々はプロのアニメ監督の川口敬一郎氏が2009年の冬コミで配布した同人アニメで、その後2010年に劇場公開された、とのこと。


■キャスト
ケイイチロウ:柿原徹也
ふらわー:浅野真澄
シュンペイ:浅沼晋太郎
法子:中尾衣里
アイリス:中尾衣里
イチマル:井口裕香


■あらすじ

[本編](約30分)

 近未来。アンドロイド「ペアレンツ」が一般家庭に普及している時代。「ケイイチロウ」はゴミとして捨てられていた旧式のペアレンツを見つけ、自宅に持って帰る。そのペアレンツは生産中止となった旧式で修理屋も匙を投げるが、翌朝奇跡的に再起動し動き出す。ケイイチロウはペアレンツを「ふらわー」と名付け、二人の同居生活が始まる。

 ケイイチロウはかつてバンド活動をしていたが、交通事故で家族を全員失い、音楽も捨て無気力な生活を送っていた。ふらわーは、その辺りの事情は理解できなかったが、ケイイチロウを元気付けようと、かつてケイイチロウが作った曲を歌う練習を始める。しかし夏の終わり、フラワーは突然倒れ、修理屋にも手の施し様が無かった。ケイイチロウはふらわーを、以前から行きたがっていた海に連れて行き、ふらわーはケイイチロウの前で歌を歌う。後日。ストリートで再び音楽を始めようとするケイイチロウの姿が有った。


[番外編](約10分)

 ふらわーはテレビで夏野菜のゴーヤーを食べると元気になると言っているのを聞き、八百屋に出かけるが、ゴーヤーは売切れだった。八百屋の店員とお客として来たペアレンツは、ゴーヤーの代わりになる野菜を色々お勧めしてくるが、結局ふらわーはオクラを買ってオクラ入りオムライスを作りましたとさ。


■感想

 昔18禁系ゲームで一杯有った(今も有るのかもしれません)感動泣かせストーリーのアニメ。純真なロボ少女が、無気力状態の主人公を元気付けようとするが、最後力尽きてしまう、というお涙頂戴展開。ふらわーが絵日記をつけていて「8月X日 今日は海という物を知りました」「8月X日 今日は花火を見ました。とっても楽しかった」とか、もう、今までいっぱい見てきたような展開で泣かせよう泣かせようとするんですよ。と揶揄するような事を書いていますが、そういう王道展開ゆえに結構良かったです。最後はほろっときましたね。

 しかし、その泣かせ話の後に、番外編でコメディが放映されたのでガクッと来ましたよ…、もうちょっと考えて構成して欲しかったなぁ。


☆おまけ

 本編の前にふらわーが「映画を勝手に撮ったらダメ」とかしつこくしつこく言うのがちとおかしかった。