感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.43」:特集「ドイツ装甲師団長2」

ゲームジャーナル43号 ドイツ装甲師団長2

 発売日:2012年6月1日(3,6,9,12月の1日発売)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/


□付録ゲーム

「ドイツ装甲師団長2(PANZER DIVISION KOMMANDEUR 2)」(ゲームデザイン:ふ〜ら〜中村)

>あの「ドイツ装甲師団長」が完全にリニューアルし、装いも新たに再登場!

>キャンペーンシナリオも4〜5戦でプレイ可能となったことに加えて、各任務における敵任務との駆け引きの要素が増して、プレイアビリティとゲームバランスが向上している。

>あなたは大戦末期のドイツ装甲師団を率い、モンスター兵器同士の激突を制して怒濤の赤軍戦車軍団の攻勢を食い止めることができるだろうか?

 昔懐かしいアドテクノスのゲーム「ドイツ装甲師団長」(多分1985年発売)のリメイク版。最初はオリジナルの再販の形を考えていたものの、諸々の事情によりリメイクすることになった、という経緯がデザイナーズノートに語られておりました。

 まあ事情はともあれ、懐かしい名前にタクテクスとかがバンバン発売されていた頃に心が飛んでいって、思わず遠い目になってしまいましたよ…



□特集「ドイツ装甲師団長2」

 プレイ指針、松田大秀氏のリプレイ漫画、バトルレポート、「ゲーム討論:旧ドイツ装甲師団長 その魅力と課題を語る」、デザイナーズノート、など。

 バトルレポートは懐かしのシミュレイターの記事風味と言うかそんな感じで面白い。「ゲーム討論」では、1作目のデザインの当事者だった高梨俊一先生を囲んで、XX要素はこういうつもりでデザインした、XX要素は問題だったのではないか、等と濃い話し合いが行なわれていました。

 連載の「第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ/古谷晋作」は、今回は特集にあわせて『第二次大戦各国軍隊分析シリーズSP 大戦末期ドイツ装甲車両の戦闘能力分析』と銘打った凄まじいボリュームの記事です。4,5,6号戦車、3突、4突、ナスホルン、ヤークトパンター、ヤークトティーガー、等を徹底分析。目も眩むような濃さで、これだけで向こう3ヶ月おなか一杯になりそうです。スターリン戦車の122ミリ砲は、大きすぎて持て余し、戦車戦には向かなかったとか、知らなかったことが満載ですよ。たまらん。


□その他

[企画物]私が編集長になったら

 今回の提案は高梨先生による「時間のかかるゲームは禁止」。ウォーシミュレーションゲームは、本質とは関係ない細かいルールとかは無くしてちょいちょいっとプレイできるものにすれば、素人さんを引き込むのも楽になるし、という主張に対して熱い討論が戦わされます。


[連載]ASLの戦場/今日も6ゾロ

 今回は赤軍の有名車両「SU-152」「IS-2」「SU-100」を紹介。燃える。


□次回予告

 No.44(2012年9月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「竜虎三国志」。28号の「春秋戦国」の三国志版。また三国志かぁ。まあ日露戦争とかよりは興味あるけど…