感想:ウォーゲーム同人誌「このシミュゲがすごい! 2012年版」(2012年5月発売)


 国際通信社のウォーゲーム雑誌「コマンドマガジン」関係者が作った同人誌の感想です。

■このシミュゲがすごい!
http://www4.atword.jp/konosim/

>『このシミュゲがすごい!』通称『このシミュ』とは、(だいたい)前年に発売されたシミュレーションゲームの中から、「すごい!」と思った作品を、複数のレビュワーに語ってもらった同人誌です。2012年版が創刊号で、5月のゲームマーケットで販売されました。

■internet - OnlineGameMarket/商品詳細 このシミュゲがすごい!2012年版
http://saitohobbygames.jp/products/detail.php?product_id=12231

【メーカー】同人ゲーム誌
【著 作 者】中黒 靖
【種別仕様】ゲーム付初心者SLG専門誌
【プレイ人数】2人(ソロプレイ可)
【プレイ時間】1〜2時間
【商品説明】面白いかどうかは責任持てない。でも何だか「すごい」と思えるシミュレーションゲームを鹿内靖氏や高澤俊一氏等の方々が紹介しているゲーム付、シミュレーションゲーム紹介誌です。
 付録ゲームの「フィリピン攻略戦」は1941-42年の日本軍によるフィリピン侵攻を再現するゲームです。
 ユニット:大隊〜師団規模、カウンター:30個、マップ:1枚、ルール:4p
 (プレイには付属シールを用いてのユニットの作成が必要です。)

 同人誌といいましてもしょぼさは皆無で、雰囲気は思いっきり「コマンドマガジンの裏増刊」です。何せフルカラーで、しかも表紙から中身からつるつる紙(正式な用語を知りません)ですよ?! どんだけ贅沢なのって印象ですね。何も知らずに手渡されたら同人誌だなんて思いませんよ絶対。

 中身は、コマンドマガジンでおなじみの面々(鹿内靖、堀場瓦、中黒靖、他)のレビューというかプッシュ。中黒氏は同人誌にした理由として「商業誌では自社ゲームを取り上げないといけないから」という理由を挙げていますが、そのわりにウォーゲーム日本史から2作と日露大戦が入っています…、まあ推薦者が純粋に好きなんでしょう、きっと。

 あと、裏表紙4コマまんが「しみゅげ!」に苦笑い。「けいおん!」系でシミュゲ好き女子高生四人の漫画ということで、もう雰囲気解りましたね。原作が「広島がんぼう」というのにも笑った。これ、中黒靖氏の昔のペンネームですよね?

 キャラの名前ですが、

・鈴木絵保子→エポック
・大和趣美→日本の趣味→ホビージャパン
・佃敦子→ツクダホビー
・亜土久乃→アドテクノス

 かな。


□紹介作品
・REICHSWEHR & FREIKORPS: Europe in Peril, 1920(S&T#273)
・SHENANDOAH: JACKSON'S VALLEY CAMPAIGN (Columbia Games)
・No PEACE without SPAIN!: The WAR of the SPANISH SUCCESSION 1702-13(Compass Games)
・The Spanish Civil War 1936-1939(GMT Games)
・Strike of the Eagle(Academy Games)
・信長軍記(ウォーゲーム日本史11号)
・清盛軍記(ウォーゲーム日本史12号)
辛亥革命 The 1911 Revolution of China(2Plus)
・日露大戦(ウォーゲーム・ハンドブック2011)
・Paul Koenig's Market Garden: Arnhem & Eindhoven(Victory Point Games)


□付録ゲーム

 付録ゲームは「再現:日本の軍歴シリーズ フィリピン攻略戦」。ルールは4ページのミニゲームです。B4マップはプロ級の仕上がり(当たり前ですが)。

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 まあ「コレ、全然同人誌じゃねーよ、もっと趣味的なはっちゃけないのかよ」と思いましたが、購入前に「コマンドマガジン増刊」「ウォーゲーム・ハンドブックの親戚」という心構えがあれば、それなりに楽しめるのでは無いでしょうか。私はちょっち失望しましたが…