感想:プロレス:小学館のDVDシリーズ『ジャイアント馬場「甦る16文キック」』第4巻(2012年8月10日)

ジャイアント馬場「甦る16文キック」|小学館
http://www.shogakukan.co.jp/pr/g-baba/

 小学館が5月から月一で出しているシリーズ(毎月第二金曜日発売)。

 第4巻はシングル3本収録。


(1)1979年 NWA世界ヘビー戦 ハーリー・レイス(王者)−馬場(挑戦者)(○馬場(体固め)レイス×)

 馬場はこの時41歳なのですが、もう腕は細いしあばらが見えているし早くから衰えすぎです。しかも動きが遅いし技は少ないし、さらにレイスの方も技は出さないしいつもの(?)ワザとらしい大げさな受身だし、で、すんごいのったりした試合。しかし馬場がランニングネックブリーカーでいきなりレイスを押さえて二度目の戴冠。こんな試合でも観客は大喜びしていました…、良い時代でした。


(2)1982年 PWFヘビー戦 馬場(王者)−スタン・ハンセン(挑戦者)(馬場(両者反則)ハンセン)

 伝説的な1981年12月のハンセンの電撃移籍後の初対決。馬場が意外にも上記の試合より良く動き、ハンセンの左手を殺しまくります。最後はハンセンが不完全なラリアットを決めただけで、グダグダのうちに終わり…、そうそう、1987年くらいまでは大物同士の対決はこんな感じのもやーっとしたオチばっかりでしたよね。


(3)1983年 PWFヘビー戦 馬場(王者)−ブルーザー・ブロディ(挑戦者)(○馬場(反則勝ち)プロディ×)

 インター王者ブロディが何故か馬場に挑戦。ブロディが自分より背が高い相手と戦うというシーンに何か驚きをおぼえます。馬場はもうすんごい細いのですが、意外にまともに試合になっていますね。最後は例によってブロディがチェーンを持ち出してなんだかんだで馬場の防衛。


 …、これ、1990年より前のプロレスを見たことが無い人に見せたらあまりのたるさに寝てしまうと思います。私は「あー、昔のプロレスってこんなんだったよねぇ、ハハハ」と思うだけですけど。