感想:DVD付き雑誌「燃えろ!新日本プロレス」『Vol.27 タイガーマスク、ライバルとの死闘!』(2012年10月11日発売)

■DVDでよみがえる闘いのワンダーランド『燃えろ!新日本プロレス』至高の名勝負コレクション|集英社
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(※以下、試合の勝敗まで書いてありますのでご注意ください)


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1982年1月28日、東京体育館
WWFジュニアヘビー級選手権
[王者]タイガーマスクvs[挑戦者]ダイナマイト・キッド(〇タイガー(ジャーマン)×キッド)


 30年前の試合にもかかわらず、今でもおおっと思わせる動きが有るのが凄い。キッドの片足を取ってから反対の足を後ろ回し蹴りみたいな動きで刈り取る場面とか、今のレスラーでもやらないような動きが多々有ります。この頃のキッドはふつーにジュニアの体格でしたね(WWFに行った後はジャック・ハマーなみのはちきれそうな筋肉になりました…)



1982年4月1日、蔵前国技館
WWFジュニアヘビー級選手権
[王者]タイガーマスクvs[挑戦者]スティーブ・ライト(〇タイガー(体固め)×ライト)


 ライトってジュニアヘビーじゃないよこれ。タイガーより一回り大きいんですけど。しかしイギリスの選手だからピート・ロバーツみたいに地味系なのかと思ったら、手を取られる→前転後転側転をクルクル繰り返して切り返す、とか動きが面白い。最後はタイガーがブロック・バスターで投げ捨てた後、背中で押さえるようにしてなんとかフォール。



1982年4月21日、蔵前国技館
WWFジュニアヘビー級選手権
[王者]タイガーマスクvs[挑戦者]ブラック・タイガー(△タイガー(両リン)△ブラック)


 ブラック初登場。最初は特に派手な事はしないのであれぇと思っていたら、いつ間にかタイガーが地味にじわじわ追い込まれて、何をやっても通用しないみたいな空気に…、最後は場外戦でしがみ付いて無理やり両リンに持ち込んで逃げましたが、どうみてもタイガーが負けてました。



1982年6月18日、蔵前国技館
WWFジュニアヘビー級選手権
[王者]タイガーマスクvs[挑戦者]ウルトラマン(〇タイガー(ジャーマン)×ウルトラマン


 タイガーが思いっきり手を抜いているのが解る…、ウルトラマンに優しく付き合ってあげています。最後はウルトラマンがコーナーからのボディアタックをミスってべちゃっという感じで墜落したので「もう良いよね?」とばかりにジャーマン葬。しかし昔のプロレスには夢が有りましたな。



1982年10月26日、大阪府立体育会館
WWFジュニアヘビー級選手権
[王者]タイガーマスクvs[挑戦者]小林邦昭(〇タイガー(反則)×小林)


 小林と初対決。小林が蹴りを得意にしていたなんて初めて知ったな。私が知る小林は「相手をロープに振る→戻ってきたところにどてっぱらにソバット的な蹴り→そのままフィッシャーマン」ばかりやっていたし。小林がタイガーを追い込みまくったものの、最後は「暴走して反則負けして次に繋げるかぁ」とばかりマスク剥ぎで反則になりましたとさ。


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 昭和プロレスでもタイガーの試合は今見ても何の古さも有りません。まあ「デヴィット対飯伏」みたいなムチャクチャな試合と比較すれば見劣りするかもしれませんが、あれはあの二人が凄すぎるのであって…、