NHK番組「100分 de 名著」『相対性理論』(全4回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
■名著17 アインシュタイン『相対性理論』:100分 de 名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/17_einstein/index.html
NHK Eテレでの視聴です(放映:毎週水曜23:00〜23:25)。
■概要
>20世紀初頭に発表されたアインシュタインの相対性理論。物理学の革命と言われ、時間と空間の概念を一新するとともに、原子力開発にも結びついた、この偉大な論文を知らない人はいないでしょう。
>しかし相対性理論とはどのようなものなのか、正確に答えられる人はほとんどいません。
>難解な十元連立方程式など、理解するには高度の数学知識が必要となるからです。
>しかし実は、比較的簡単にその理論を説明することもできます。アインシュタインが得意とした「思考実験」という方法を用いることです。思考実験とは、「光に近い速度で宇宙船が飛行しているとしたら、その内部で何が起きるか」といった、実現不可能な想像上の実験のことです。
>そこで11月の「100分 de 名著」では、スペシャル企画として、アニメーションやコンピューターグラフィックスを駆使して様々な思考実験を行いながら、相対性理論を読みときます。番組を見れば、数学や科学の知識がなくても、そのエッセンスが手に取るように分かります。
>ロマンあふれる「相対性理論」の不思議な世界を、どうぞお楽しみ下さい。
第1回 光の謎を解き明かせ!
■内容
>光速に近づくと時間が遅くなる?重力で宇宙空間がひずむ?常識とはかけ離れた世界に感じられる相対性理論。アインシュタインはなぜこのような理論を考えたのだろうか。
>20世紀初頭、当時の物理学者たちは光の謎を解明出来ずにいた。その謎に挑んだのが相対性理論だった。アインシュタインは、時間と空間は相対的に変化するという極めてユニークな発想に基づき、問題を解決する。第1回では相対性理論が誕生するまでの経緯を語る。
文学作品ではありませんが、スペシャルバージョンとして「相対性理論」を解説。
・相対性理論とは「特殊相対性理論」(光の理論)と「一般相対性理論」(重力の理論)の二つからなる。
・相対性理論は発表当時世界で3人しか理解できないといわれていた。実は特殊相対性理論は高校の数学がわかれば理解可能
・アインシュタインは特殊相対性理論を発表した時は特許局の局員だった。
・20世紀初頭の学者は、光の速度がどんな場合でも一定な理由が説明できなかった(向かってくる光は早くなり、追いかけてくる光は遅くなる、はずなのに)。
・アインシュタインは「光速度不変原理」にたどり付き、「理由は無くて、とにかく光の速度はどんな場合でも同じ」というところから理論を構築した。
・光の速度が一定ならば時間が変化することになる。
(以下次週)
■感想
今回は理論のホンのさわりしか入りませんでしたが、アニメとかをふんだんに使った解説がわかりやすくてこれは良番組の予感です。