感想:NHK番組:「NHKスペシャル」『沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚〜"戦場"写真 最大の謎に挑む〜』(2013年2月3日(日)放送)


 NHK 総合での視聴です(放送日:2013年2月3日(日) 21:00〜21:49)。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKスペシャル沢木耕太郎 推理ドキュメント運命の一枚〜"戦場"写真 最大の謎に挑む〜
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0203/

2013年2月3日(日)
午後9時00分〜9時49分

>これは、作家沢木耕太郎さんの取材と思索を軸に、テレビ60年にふさわしい映像表現・分析手法を駆使して、現代史の謎に迫るドキュメンタリーである。

>戦争報道の歴史の中で、最大の謎と言われる一枚の写真がある。「最も偉大な戦場カメラマン」と称されるロバート・キャパ(1913−54)が、スペイン内戦のさなかに撮った「崩れ落ちる兵士」である。銃弾によって身体を撃ち抜かれた兵士の「死の瞬間」を捉えたとされるこの写真は、フォトジャーナリズムの歴史を変えた傑作とされ、それまで無名だったキャパを時代の寵児に押し上げた。だが、この「奇跡の一枚」は、真贋論争が絶えない「謎の一枚」でもあった。ネガは勿論、オリジナルプリントもキャプションも失われており、キャパ自身も詳細について確かなことは何も語らず、いったい誰が、いつ、どこで撃たれたのか全く不明なのだ。

>キャパに魅せられた沢木耕太郎氏は、20年近くこの謎を追い続け、今意外な「真実」にたどり着こうとしている。それは、自殺願望があると噂されるほど危険な最前線に赴き、ついに戦場で命を落とすことになったキャパの「人生の秘密」を解き明かすものでもあった。

>番組は、沢木さんの新事実発掘と思索の旅に同行、さらに最先端のCG技術を駆使し、「崩れ落ちる兵士」がどのような状況で、そして誰の手によってカメラに収められたのか、世紀の謎に迫っていく。


■内容

 多分プロジェクトXの語りの人がナレーターの番組。

 「崩れ落ちる兵士」という「兵士が撃たれて倒れる瞬間の写真」が有りまして、出来すぎの写真なので「実はヤラセ」みたいな指摘も有ったそうなのですが、沢木耕太郎氏がスペインで調査したり、NHKに頼んで最新のCG技術を使って解析したりして、最終的に

・写真は実戦ではなく演習中の光景を撮影したもので、(撃たれた瞬間ではなく)多分足を滑らせたシーンを撮影したもの。
・さらに撮影したのはキャパではなく、同行していた恋人のカメラマン・ゲルダ・タロー

 という結論にたどり着きます。で、「実戦の写真ではなく、さらに他人が撮影した写真で有名になってキャパはどういう気持ちだったのか…」みたいなセリフで終わります。


■感想

 まあ、「これこそが歴史の真実!」と確定したというわけではなく、単に沢木氏の推理を延々と語っていたに過ぎなかったわけですが、まあそこそこには面白かったかなと。