感想:少女漫画誌「増刊flowers(フラワーズ) 2013年春号(新創刊2号)」(2013年2月14日発売)


 発売日:2013年2月14日(2,5,8,11月の14日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

小学館コミック -フラワーズ- 増刊flowers
http://flowers.shogakukan.co.jp/zoukan/index.html

 「凜花」がリニューアルした雑誌の名前が「増刊フラワーズ」…、凜花という名前も地味でしたが、新雑誌名はもはや何も考えてないだろみたいな…

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風ガ来タ午後 赤石路代
>彼らは誰を待ち、信じ、守ろうとしているのか。衝撃&感涙よみきり!


 ファンタジーみたいな世界に子供たちがいっぱい居ますが、突然彼らの主人が去ってしまい、置き去りにされた子供たちは自活しなくてはいけなくなります…

 読み始めてすぐにわかりますが、東日本大震災で飼い主に置いていかれた動物たちを擬人化した漫画。ちょっとネタバレが早すぎる感じ。最後に「そういうことかっ!」とかうならせてくれたらよかったのですが…



公務ですから! 原作:坂口いく&作画:清水ユウ

 二回目。舞台は田舎。ヒロインさんは売れない漫画家。その兄は村役場に勤めていて、その同僚は天下のT大を出たものの、親の面倒を見るために田舎に帰ってきたイケメン。で、役場の企画でご当地ヒーローを作って、イケメンが中に入っています。

 今回はヒーローショーをやることになったのですが、シナリオ担当のヒロインさんがなかなか話が思いつかず…、という展開。絵はいいし話も面白い。ところで坂口いくってあの少年漫画畑で活躍していた坂口いく氏ですよね? 何故少女マンガの原作を描いている?



堕天使でお願いします 高田千種

 コメディ。幼稚園で子供たちが適当に書いたいたずら書きが偶然魔方陣となり、堕天使ルシファーが召還されてしまいました。しかしルシファーは幼稚園の先生に「ただの変な人」として扱われてしまい…

 基本ゆるいコメディ。しかしラストはちょっと泣かせます。これはイイ。

 ちなみに作者は週刊少年マガジンとかマガジンスペシャルでいっぱい連載を持っていた人みたいで、初の少女マンガとのこと→作者ブログ(http://takadashiki.blog103.fc2.com/blog-entry-247.html)



命魂(めいこん)  桐幡歩

 時代物。妖怪の絵で有名な絵師のところに子供がやってきて、母親に取り付いた妖怪を払ってくれという。絵師は払う力は無いといいつつも、妖怪を見るためならとその母親の元に向かうが…

 作者はどうも以前は週刊少年サンデーで描いていた少年漫画誌畑の方の模様。確かにちょっと少女マンガ的ではないのですが、これはこれで面白かった。
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★おまけ

ふしぎ遊戯 玄武開伝 渡瀬悠宇

 最終回。10年連載していたそうです…、というかさぁ、そもそもふしぎ遊戯って1990年代に(少女向けエロ雑誌と化す前の)「少女コミック」に超長々と連載してましたよねぇ。まあヒロインの友達が異世界に吸い込まれて強○されるあたりでウンザリして読むのをやめたのですが、あの先代と今回終わったやつはどう違うのだろう… 

 デビューした頃の「パジャマでおじゃま」とかは好きだったのですが…