感想:アニメ「ガールズ&パンツァー」第12話(最終回)「あとには退けない戦いです!」


 アニメ「ガールズ&パンツァー」(本編12話+総集編2話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

ガールズ&パンツァー(GIRLS und PANZER)|公式サイト
http://girls-und-panzer.jp/

 BSデジタル放送BS11での視聴です。


■概要

 2012年10月〜12月に放送された「ガールズ&パンツァー」の特別放送。本来の放送期間(10月〜12月)にクライマックス2話分(11・12話)の制作が間に合わず、終盤を放送しないまま終わってしまったので、3ヶ月遅れでようやくラストをお届けします、という位置づけのお話です。

第12話(最終回) あとには退けない戦いです!


■あらすじ

 決勝戦・大洗女子対黒森峰女学院戦。大洗は黒森峰の超重戦車マウスの前に、一対6でも全く歯が立たない。しかしみほはトリッキーな作戦でマウスの動きを止め、なんとかしとめることに成功した。やがて黒森峰の本隊も市街に乗り込んできたが、大洗側は道路を縦横無尽に動き回り、少しずつ黒森峰の戦力を削っていった。

 最終的に、みほ指揮の四号戦車とまほの六号戦車のフラッグ車同士の一騎討ちとなり、最終的に四号戦車が僅差で六号戦車を先に破壊し大洗女子が優勝した。まほはみほの戦いを称え、大洗女子は母艦へと凱旋した。おしまい。


■感想

 いやはや、大洗のマウスを倒した戦法方法に「んな馬鹿な!」とニヤニヤしつつ突っ込んでしまいました。そして、ここに、ついに、凄く遅ればせながら、本作は『ガチ戦車戦』アニメではなく、いうなれば「魔球が存在する野球漫画」的な、「かなーり空想要素を混ぜ込んだバトル」ものだという認識に到達したのでした(遅すぎるだろ!という突っ込みは無しの方向でお願いします)。

 今まで「こんな戦力差が有って勝てるなんておかしいだろ!」とかかなり興ざめなことを言っていたわけですが、最後の最後になってついにガルパンの本来の楽しみ方にたどり着くことが出来たのです。

 ということで、四号戦車が超絶ドライビングテクニックで六号を粉砕したシーンでは、すなおに「おめでとう大洗チーム」と称えることが出来ました。良かった良かった。



■総括

 いやー、最初は「戦車オタ向けのマニアックな番組」で終わるのかと思っていたら、何が良かったのか、「戦車に興味の無いアニオタに模型雑誌を買わせたり、戦車プラモに飛びつかせたりする」という恐ろしい影響力を持つ怪物番組に化けました。「けいおん!」放送時にオタが楽器店に走ったエピソードを思い起こさせ、このアニメが「けいおん!」に匹敵する優良コンテンツだと見抜けなかった自分の浅さを恥じるほかはございません。

 実のところ、11・12話を見ると、パンチ力の弱かった1〜3月アニメの大半より、よほどこの「ガルパン」の方が面白かったので、超絶ウルトラCか何かで続編が制作されることを祈ってやまないなどと書きつつ、筆をおきたいと思います。