感想:アニメ「たまこまーけっと」第12話(最終回)「今年もまた暮れてった」


 アニメ「たまこまーけっと」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ『たまこまーけっと』公式サイト
http://tamakomarket.com/

 BSデジタル放送BS11での視聴です。

第12話(最終回) 『最終回 今年もまた暮れてった』


■あらすじ

 噂の王子「メチャ・モチマッヅィ」が商店街に現われた。商店街のみんなはメチャを取り囲んで質問攻めにして、そのため商店街は臨時休業で閑散とした状態となる。それをみてたまこは商店街が好きなので、お后にはなりたくない的なことを言う。それを聞いたデラは、王子に向かってたまこはお后にはとてもふさわしくないと力説した。さらにチョイも、たまこは占いでお后候補になったのでは無く、自分が人柄にほれ込んだだけだと告白する。王子も特にこだわらず、デラ・チョイをつれて帰国することになった。ところがデラは大晦日の仕事を手伝うといって日本に残る。

 そして、手伝いを終えたデラはたまこたちに黙って静かに旅立って行ったが、かおるの店で寝ているうちに花と一緒に梱包されてしまう。その花はもち蔵が買って、たまこへの誕生日プレゼントとして送る。ということでデラはまたたまこの家に舞い戻ることになった。おわり。


■感想

 はい、おしまい。「喋る動物がいきなり現われて、街は大騒ぎ」という、1980年代風というか昭和テイストというかのアニメで、ゆったりのんびりした雰囲気は実にマル。視聴していてイラつく要素が皆無で、どんなに疲れて精神がささくれているときでも、安心して視聴できました(逆につまらない作品を半分義務的に視聴していたりすると、画面を見ながら「死ね、このクソがっ!」とかよく毒づきます…)。

 ということで、日曜午後六時台にファミリー向けに放送しても何の問題も無いアニメでしたが…、商売的にはこれどーなんでしょうねぇ。京アニが「うちは中二病アニメとか萌え系とか以外に、ファミリー向けアニメ作品だってしっかり作れますよ」というアピールが出来たとは思いますが、この内容ではブルーレイとかのセールスが厳しいんじゃないかと… 同時期に放送された「ラブライブ!」がオタの心を鷲掴みにしたと予想されるのに対し、こっちはどれだけウケたのだろうと、他人事ながら心配に…

 しかし、まあ、もしかして将来京アニジブリみたいな「ファミリー向けアニメ」作りの大物になったとき、「ああ、『たまこまーけっと』がその第一弾だったんだねぇ…」と懐かしく思い返す日が来るかもしれません。