感想:アニメ「DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION」第13話(最終回)「LAST DAY 結実の日曜日II」


 アニメ「DEVIL SURVIVOR(デビルサバイバー)2 the ANIMATION」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「デビルサバイバー2」公式サイト[DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION]
http://ds2a.jp/

■原作ゲームのサイト
http://ds2.atlusnet.jp/

 BSデジタル放送BS-TBSでの視聴です。

第13話(最終回) 『LAST DAY 結実の日曜日II』


■あらすじ

 響希と大和は門を潜り抜けた先で対峙した。大和は今の人類世界を手遅れの病人に例え、もはや根本的に作り直すしかないという。一方、響希は、生きること=選択し続けること、と考え、誰が一人が作った世界を押し付けられることはもう死でしかないと訴える。大和は悪魔合体を使い響希を追い詰めるが、その時、響希の端末に死んだ仲間たちの悪魔たちが次々と送信されてきた。響希は悪魔合体で究極の悪魔を作り出し大和を倒す。そして響希は降臨してきたポラリスと面会した。

 物語は七日前の最初の日に戻る。死に顔動画サイト「ニカイア」は存在せず、ジョーク系サイト「にかいあ」があるだけ。地下鉄での大事故も悪魔の出現も発生しない。サマナーとなるはずだった人間はそれぞれの場所で平和な生活を送っていた。ただ一人、あの七日間の記憶を持つ響希は、人類一人ひとりが正しい選択をしてよりよい世界を目指さなければならないと思う。そして国会議事堂の前で大和の姿を見かけ、大和が無事であることを見て泣く。で、最後にアルコルが「人類は奇跡を起こす力が有るから希望がある」的な事をつぶやいて完結。


■感想

 今まで孤高にカッコよかった大和が、最後の最後になって「な、なんだと」とか「なにぃ、そんなバカなっ!」的な負ける寸前のラスボス的なセリフを連発するのに笑ってしまった。


■総括

 視聴開始前は一グラムも期待していなかったのですが、終わってみるとなかなかの満足感でした。敵を七体倒して大和とも戦って神様に出会って、とかイベント山盛りで、普通に考えて2クールは欲しいボリュームの話を13回に見事にまとめた力量は立派の一言。この忙しいスケジュールで、またキャラはバタバタ死んで行くのに、各人の個性も見事に出していたし、この職人ぶりは賞賛に値しましょう。シナリオのノリも「ある日突然悪魔が出現して日常が崩壊して、七日後には世界が消滅」という大上段に構えた、ある意味オタくさいストーリーですが、こっ恥ずかしさを感じさせず、普通に魅せてくれました。


 それにしても、このアニメ(&原作ゲーム)って女性向け? 女性キャラは一番出番の多い維緒ですら「メインヒロイン」というイメージではなく、「大地と同様の相棒」ポジションに終始したし、それより響希と大和とアルコルの絡み(?)がメインでしたしねぇ。


 まあなんにしても壮大な話をコンパクトにまとめて面白く魅せてくれました。満足満足。