感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.48」『信長後継者戦争』(2013年9月1日発売)

ゲームジャーナル48号 信長後継者戦争

 発売日:2013年9月1日(3,6,9,12月の1日発売)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/

■今号のページ
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_048/index.html


■付録ゲーム

信長後継者戦争ゲームデザイン:近藤友樹)

天正10年6月の本能寺の変にはじまる、信長遺臣団による信長の後継者争いを3〜4人プレーの少人数マルチで再現。


各プレーヤーは、「羽柴」「明智」「柴田」「(織田)信雄」「信孝」「三法師」「滝川」「徳川」「上杉」「毛利」「北条」「長曾我部」の9勢力から3つを受け持ち、自陣営の領土を拡大し信長の後継者の座を目指す。

 基本三人でプレイするマルチ。まず「羽柴・明智・柴田」のどれかを選び、さらに同盟(?)的な勢力として武田だの毛利だの北条だのを引く、という形でスタート。で、色々とごちゃごちゃしながら最終的に信長の後継者に成り上がることを目指すというゲーム。

 かなりクセがあるゲームですが、なんでも「サクセサーズ」というゲームが元ネタだそうで、軽く調べてみたら、以下のブログにゲームの紹介がありました。

●西八王子ゲーム会 / Successors 会 (12/15) : moon Gamer - ボードゲームブログ
http://moon.livedoor.biz/archives/52218706.html

 …、デザイナー自身が認めていますが、ホントにそのまま舞台を日本に移しただけみたい。システム的に相当面倒そうな感じで、さすが難易度が五段階の四というところかと。



□特集:信長後継者戦争

 冒頭が上田洋一氏のヒストリカルノート、続いて松田大秀氏のリプレイ漫画、のあとは、リプレイとデザイナーズノートを近藤友樹氏がひたすら書きまくっています。もう近藤氏特集かと思うくらいの量で、ゲームのユニット・マップ・カードについて、これでもかと書きまくっており、非常に読み応えあります。



□その他

[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回のお題は「フリードリッヒ大王 日本語版」(SPI/AH/HJ)…、私これが欲しくて欲しくて時折中古ゲーム屋とかを検索しているのですが、見つかったためしがございません。



[連載]ウォーゲーム英雄伝説(横口禎彦)

 今回からヨーロッパ中世編。フランク王国が舞台でシャルルマーニュ大帝のころのお話。ゲームはS&T誌の「シャルルマーニュ」。統一戦争モノで、抽象的と評価されていますが、なんとなく面白そう。

 ちなみに、メロヴィング朝とかいう単語を見ると、自動的に「エンパイア・オブ・ザ・ミドルエイジス」を思い出して思い出して仕方ありませんが、これの日本語版は何個売れたのでしょうか……、50個くらい?



・アンケート結果

 41-44号のアンケートの集計…、だぁぁぁぁ、出すの忘れていたぁぁぁぁ。一年ぶりに気がついたよ。なんてこったい!!



□次回予告

 No.49(2013年12月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「激闘!レニングラード電撃戦」。以前告知していた「激闘!バルバロッサ電撃戦」三部作の第一弾で、今後も年一作のペースで発売し、最終的に連結することで巨大バルバロッサ作戦ゲームが誕生するのだそうです…、それまでGJが持てば良いね……