感想:アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA-」第12話(最終回)「航路を拓く力」


 アニメ「蒼き鋼のアルペジオ -ARS NOVA(アルス・ノヴァ)-」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」公式HP
http://www.aokihagane.com/

 BS日テレでの視聴です。

第12話(最終回) 『12 航路を拓く力』


■あらすじ

 コンゴウはマヤや配下の軽巡洋艦たちを取り込み、もはや戦艦の姿をとどめない異形の存在と化していた。イ401に追いついたコンゴウは、まず霧のアメリカ艦隊をイ401からの影響を防ぐためと称して、超重力砲で全滅させてしまう。コンゴウの現状では長時間自分を維持することは不可能で、共倒れ覚悟でイ401に挑んできていることは明らかだった。イオナは先に沈んだイ400や402のようにコンゴウを失いたくないと思い、単身コンゴウへと乗り込む。メンタルモデル同士の戦いの末、イオナはコンゴウをなんとか説得することが出来た。コンゴウは元の形へと戻ると、仲間に加わることは拒否して単身去っていった。そして、イ401はついにアメリカ・サンディエゴに到達し、振動弾頭をアメリカ軍に引き渡した。そして元の形に戻ったイ401が再び海に乗り出すシーンで幕。


■感想

 盛り上がりまくりの最終回。「原作が終了していないので、中盤からはアニメ独自の展開に移行」という点で、「鋼の錬金術師」アニメ1作目に匹敵する超オリジナル展開でしたが、非常に面白かったので何の不満も有りません。

 「霧の艦隊とは何?」「アドミラリティコードとは?」「イオナは何故群像に従うの?」といった原作でまだ未解明の根本的な設定に触れないように、「群像 VS メンタルモデルたち」というテーマに絞り込んでお話を作ってあったのは大成功でした。クライマックスはメンタルモデル同士の肉弾+思想対決という、原作では有りそうも無い展開となりましたが、イオナがだんだん感情に目覚めていく過程などを周到に作りこんであったので違和感も無く受け入れられましたしね。


 旧海軍の軍用艦&美少女が山ほど登場ということで、もうウケる要素てんこ盛りという感じでしたが、シナリオ面でも完璧で、期待に違わぬ当たり作品となりました。また、「CGで描いた3Dキャラを、普通に可愛く見せることに成功した」という点でも、日本のアニメに金字塔を打ち立てたのでは無いでしょうか。


 という事で大満足100点満点のアニメでありました。