感想:アニメ「ワルキューレ ロマンツェ」第12話(最終回)「夏の終わりに In The End」


 アニメ「ワルキューレ ロマンツェ」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「ワルキューレ ロマンツェ」公式サイト
http://walroma.com/

■原作ゲーム(18禁)のサイト
http://www.ricotta-soft.jp/products/walkure/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第12話(最終回) 夏の終わりに In The End


■あらすじ

 ノエルはスィーリアに敗れるが、ノエルの妹ミレイユは姉の戦いぶりに感動し、車椅子から立ち上がれるようになっていた。決勝前のインターバル時に、貴弘は美桜たちに、今後騎士に戻ること、この大会では美桜のベグライターとなること、を表明する。そして、決勝の美桜対スィーリアはスィーリアが勝利し、スィーリアは大会三連覇を成し遂げた。

 ある夜、「TARTE TIME」で貴弘たちによるスィーリア祝勝会が開かれた。貴弘はその場で、美桜たち五人から馬の出産が無かったら誰のベグライターをする気だったのかと問い詰められ、適当なことを言いながらその場から逃げ去る。

 最後は貴弘が「運命の出会いがあった」とか爽やかな台詞と共にみんなで馬に乗って走っているシーンで〆。



■感想

 ミレイユが車椅子から立ち上がって歩いてくるシーンですが、本来なら感動の一場面なのに「生まれたての馬がよろよろしているシーン」と重ね合わせたりするものだから、爆笑シーンになっちゃいました…

 決勝戦で貴弘が美桜に色々指示するシーンは、台詞抜きでBGMで誤魔化して(?)いたので、「手抜きだ」と憤ったのですが、まさか美桜が負けとは…、これは読めなかった。それならいちいち台詞もいりませんわな。

 最後、貴弘がヒロイン五人に問い詰められてあいまいにしたまま逃げていく場面を見て、「お前は『はがない』の小鷹か…」とツッコミを入れたくなりましたわ。それにしてもこの手のエXゲー原作ヒロイン一杯アニメで、誰ともくっつかずに終わるとは…、意表を突かれました。



■総括

 「エXゲー原作のヒロイン一杯アニメ」にも関わらず非常に出来が良くて「普通に見れる」内容だったので驚いてしまいました。

 まあ途中にお色気オンリー回を入れたりしてエッチゲーム発という出自を感じさせたりもしましたが、全12話できっちり過不足無く話を転がしていった、しっかりとした話作りだったので好感度は高し。また絵のほうも、ゲーム原画の「こもりけい」タッチを上手く反映していてこれも文句なし。声はゲームと一緒かどうかは不明ですが(同じなんでしょうね…)、とにかくこれもOK(まさかの飯塚昭三御大まで登場するし)。とどめでジョストシーンは3DCGモデルまで作って健闘しているし。

 という事で「エXゲー原作アニメにしては」という前提が付きはしますが、結構いい作品だったと思います。


★蛇足

 いやー、このアニメを見たら、ムラムラしてきて原作ゲーム(18禁)を買って来てスィーリアとか茜とかをムチャクチャにしたくなりますよねぇ。ゲームの販促アニメとしても良い出来だと思いますよ、これは。