感想:アニメ「COPPELION」第13話(最終回)「天使」(2013年12月25日(水)放送)


 アニメ「COPPELION(コッペリオン)」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

StarChildCOPPELION
http://www.starchild.co.jp/special/coppelion/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第13話(最終回) 天使


■あらすじ

 荊たちの乗る電車を歌音の操る鉄グモが追撃してきた。歌音は鉄グモの残骸に自分が発電した電気を流し込むことで無理やり操作していた。荊は苦戦の末鉄グモを破壊し、負けを認めた歌音は妹・詩音の命乞いをした後、自分はそのまま飛び降りようとするが、彼女もまた荊に助けられた。息吹の出産は無事に終わり、元気な双子が誕生した。

 翌朝、ようやく三島たちの救助ヘリが到着し、黒べえ親方たちプラネットのメンバーは自衛隊に無事保護された。荊は息吹の子供たちに「陸・空」と名付けた。そして荊たち三人は再度要救助者たちの捜索任務に戻った。その後を何故か小津姉妹が付いてきていた。完。


■感想

 小津姉妹の、妹の詩音は岩で潰されてもう死にそうと悲鳴を上げていたし、姉の歌音も死ぬ覚悟で電気を消費して追撃してきたという風だったのに、二人とも荊が包帯とかで治療したらもう立ち直っているという……、そりゃまあコッペリオンの回復力は人間とは段違いという描写がありましたけどねぇ……、あと、結局葵の能力はなんだったのか……、種明かし無しのまま終了かぁ……



■総括

 なかなか面白いアニメでした。

 放映前は「放棄された東京を舞台に云々」という暗い設定だと聞き、血みどろサバイバルとかのダークな作風かと身構えていたのですが、いざ見てみると意外にもレスキュー系の人道話?というかそういうタイプで、お話としては好みでした。まあ、途中からは身内のコッペリオンが敵に回って主役たちとの「異能者バトル物」みたいな方向にズレてしまったため、いささか「アララ?」感もありましたが、それでも根底にあるのは人命救助という事で、見放すほどには気になりませんでしたしね。


 あと、キャラ絵は原作漫画(あまり知りません)より微妙に可愛くなっていて良い感じだったし、主役三人組の声もがっちりでした。特に花澤香菜さんの葵の演技は「バカキャラ」っぷりが実に良かった。はなざーさん、「のうりん」のヒロインもそうなのですが、この人は美少女系よりこういうアホ系キャラをやらせた方が似合うのでは?!


(※ただし、小津姉妹の声は、どちらもイマイチしっくりこなかったなぁ。何故堀江由衣坂本真綾? もっとバイオレンスというか狂気系というかのドス声を出せる声優はいくらでもいそうですが……)


 まあとにかく最終回まで見終わって「うん、これなら、続きがあれば見ても良いよ」というくらい評価しているのですが……、それは無理だろうなぁ。まず第一にブルーレイが売れる系統の内容ではないし、それ以前にこの設定のアニメのテレビ放映に許可が下りたこと自体奇跡っぽいしなぁ。続編どころか、「口うるさい勢力に見つかって『3.11をバカにしている』とかイチャモンをつけられた挙句、発禁/再放送禁止の運命を辿る」ことの方がありそうで怖い……