感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.50」『フリードリヒ最大の危機』(2014年3月1日発売)

ゲームジャーナル50号 フリードリヒ最大の危機

 発売日:2014年3月1日(3,6,9,12月の1日発売)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/

■今号のページ
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_050/index.html

■付録ゲーム

フリードリヒ最大の危機(ゲームデザイン:ふ〜ら〜中村)

「フリードリヒ最大の危機」は、あの名作「信長最大の危機」システムを用いて七年戦争を再現した、ボードシミュレーションゲームである。

あなたはフリードリヒ大王となり、周囲から迫り来るオーストリア、ロシア、フランスの圧倒的な大軍を撃破し、危機に次ぐ危機を戦い抜き、過酷な七年戦争を生き残ることができるだろうか!?

 日本初の(そして多分最後になると思われる)七年戦争物ゲームです。いやー、このテーマが本気で製品化されるとは思いませんでした。



□特集:フリードリヒ最大の危機

 七年戦争ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、ゲームのプレイ指針、デザイナーズノート、七年戦争関連ゲーム一覧、など、いつも通りの内容。

 ヒストリカルノートは、大昔のGJ誌で七年戦争の連載が有ったため、読んでいてその連載の再掲載みたいな気分になりましたが、まあそれは読む側の問題なので雑誌に罪は無し。

 笑ったのがリプレイ漫画で、フリードリヒが戦闘の際、「秘技『斜行戦術』!!」とか叫んだ後、「臨・兵・闘・者」とか呪文を唱えながら技(?)を決めているシーン。まあ確かに戦略級で、カードで「斜行戦術」とか有ったら、概ねそういうイメージになりますよねぇ。



□その他

[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回の御題はアバロンヒルの「アップフロント」。カード版スコードリーダーですね。いやー、1985年頃のタクテクスの連載で、このゲームの戦術指南的な物が載っていたのを思い出しました。業界が賑わっていた時代の記憶と分かちがたく結びついているゲームです。



[連載]第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ(古谷晋作)

 「ポーランド侵攻時のドイツ歩兵中隊」分析。この連載は、毎回の章立ての整理のされて無さとあいまって、前に進んでいるのか同じところを堂々巡りしているのかもうよくわからない……



□次回予告

 No.51(2014年6月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「それぞれの関が原」&「武田遺領争奪戦争」。日本史ゲームの2 in 1ですが、デザイナーが女性とのこと。一体どういう経緯でこのホビーに関わったのか聞いてみたいもんです。