感想:特撮「怪奇大作戦」(1968年)第25話「京都買います」

怪奇大作戦 パーフェクトコレクション LD-BOX [Laser Disc]

 特撮「怪奇大作戦」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

怪奇大作戦
http://www.nhk.or.jp/kaiki/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年2月28日(金) 15:30〜15:55)。

キャスト

的矢忠 (原保美)…SRI所長
牧史郎(岸田森)…SRI所員
三沢京助(勝呂誉)…SRI所員
野村洋(松山省二)…SRI所員
小川さおり(小橋玲子)…SRI所員
町田大蔵(小林昭二)…警視庁

第25話 京都買います

あらすじ

 京都で国宝級の仏像が次々と盗まれる。SRIは手がかりを求め、以前に仏像を調査していたフジモリ教授の研究室を訪問した。牧はそこで助手のスドウミヤコと出会う。


 夜、牧はミヤコが若者たちに「京都を売らないか」と声をかけ、「京都の文化財の権利を譲渡する」という誓約書に署名させている場面に出くわす。ミヤコは京都の住人が美術品をないがしろにしていることを嘆き、そんな人々から仏像を買い取りたいのだという。ミヤコは仏像にしか興味が無かったというが、だんだん牧と惹かれあっていく。


 やがて仏像の盗難現場から「カドミウム光線」を発信する装置が発見された。カドミウム光線は物質を転送する効果が有り、誰かが仏像を転送で盗んでいたのだ。牧はミヤコが寺に装置を仕掛けたことを知り、ミヤコを泳がせて主犯のフジモリ教授にたどり着く。教授は警察に逮捕され、ミヤコは牧に裏切られた事を知り姿を消す。やがて牧は尼僧になったミヤコと再会するが、彼女は一生仏像と暮らすという。牧が目をそらして、もう一度ミヤコを見つめなおすと、そこにはミヤコはおらず仏像が立っていたというシーンで〆。


感想

 ウン十年ぶりの視聴。

 マニアでなくても知っている「実相寺昭雄監督・京都二部作」の一つ。美しい京都の寺の描写、気持ちの良いクラシックのBGM、牧とミヤコのお茶を飲みながらのデート、その他諸々、子供視聴者を相手にしていない大人ドラマに仕上がっています。しかし、それだけに「全然『怪奇大作戦』じゃないよね」という感じ。個人的には『番外編』という感覚ですな。超有名なラストシーンなんかもうファンタジーだし。