感想:ゲーム付き雑誌「月刊スパ帝国 Vol.17」(2013年10月号)

■スパ帝国 | 小さく完璧なゲームを作ろう
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■月刊スパ帝国 Vol.17 | スパ帝国
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Vol.17は帝国建設パズル「4X」全20面を掲載。内政・研究・征服を駆使して銀河に版図を広げよう! 今号は大真面目な考察記事も多数掲載。読み物目当ての人も存分に楽しめるぞ!

ゲーム

●#33 4X | スパ帝国
http://spa-game.com/?p=3118
帝国建設ゲーム風紙上パズル。1人用。「内政」「研究」「征服」を駆使して規定ターン内に領土を広げる。面クリア方式でそれぞれ地形と勝利条件が設定されている。

 
 超抽象的な「銀河帝国建設パズル」。具体的に手に持てるピースとかをあれこれするのでは無く、計算ドリルのごとく、冊子に2ページ単位で載っているパズルをペンで記入してクリアしていくという、クロスワードとかあんな感じのハズル。全20面。

 見開きの左ページはルールとシチュエーションの説明、右ページに自国と他国の領土等が四角の箱で描かれ、箱が線で結ばれています。領土にはレベルがあり、1ターンで1レベル上げることができます。例えば、

「自国 Lv1」==「敵国 Lv3」

という面であれば、
第1ターン:自国を1レベル上げる(Lv1→Lv2)
第2ターン:自国を1レベル上げる(Lv2→Lv3)
第3ターン:敵国を攻撃。レベルが同じなので勝利。

 と、これでクリアです。面が進むにつれ、使用するルールや領土のつながり等がどんどん複雑になっていきますが、それを規定ターン数でクリアする事を目指します。要するに、詰め将棋のような最善手を見つけるパズルですが、最初は小規模な小競り合いがいつの間にか壮大な国家の建設へと繋がっていくというSF風味の味付けのおかけで、実にやる気が出ます。なるほど、雰囲気作りも大事なんですね。

小冊子

・デザインノート
・Papers, Pleaseプレイ日記「ぐう凡入管報告書」
その他。

 「Papers, Please〜」はPCゲームのリプレイ。架空の社会主義国の入国管理管となり、入国業務を捌くという珍奇なゲーム。一日毎の出来高(?)で収入が決まるので、出来るだけ多くの人を入国させたいところですが、うっかり怪しい人間を入国させるとペナルティとか、賄賂を受け取るか否かとかいろいろあるみたいです。実際のゲームが面白いかどうかは全く不明ですが、プレイ記録は面白い。

まとめ

 期待していなかった「4X」がわりと楽しいので、これは儲けた!という感じですな。