【ゲームブック】辰巳出版の「グラフィック・アドベンチャーブック」全巻制覇達成!!

夢色ラビリンス (集英社文庫―コバルトシリーズ)
さえぐさじゅん

 以前から欲しくて欲しくて仕方なかった辰巳出版ゲームブックシリーズ「グラフィック・アドベンチャーブック」(全4冊)をついに全て揃える事に成功しました。いやー、もう興奮で手が震えそうです。


 ラインナップは以下の通り。

1 剣と魔法と竜の国

 1986年8月10日 発行
 ファンタージェン旅行社:編
 シナリオ:山本弘
 イラスト:さえぐさじゅんくつぎけんいち巣田祐里子

 さえぐさじゅんイラストの表紙で解る通りの、少女漫画風の剣と魔法ファンタジー

2 デーモンズ・シティ 鬼神狩り

 1987年1月15日 発行
 退魔結社:編
 シナリオ:山本弘
 イラスト:くつぎけんいち

 退魔物。

3 バトル・プラネット 大宇宙の魔城

 1988年1月25日 発行
 銀英社:編
 シナリオ:山本弘
 イラスト:くつぎけんいち

 宇宙を舞台にしたSF冒険物。

4 アリスの新たなる冒険 少女アドベンチャー

 1989年9月10日 発行
 銀英社:編
 シナリオ:銀英社マイコン
 イラスト:巣田祐里子

 巣田祐里子イラストでわかる通りの「不思議の国のアリス」風メルヘン物。


 このシリーズは他社作品とは一味(というか相当)異なり、サイズがB5(182×257mm)のムックというところがまず違います。またシリーズ名に「グラフィック」と銘打つだけあって、イラストを重視しており、表紙がいきなりアニメ絵ですし、途中にも豊富にイラストが用意されています(中には一場面を1ページまるごと使ってミニ漫画にしている箇所さえあります)。。見る人が見れば解りますが、当時大人気だったイラストレイターたちがずらっと顔をそろえています。また、全作品はキャラクターやアイテムを厚紙でカード化しており、それを切り取って使用するようになっています。なんたる豪華さか。


 こういう派手な作品となると「見た目だけで中身はスカスカなんでしょ?」と眉につばをつけたくなるところですが、1・2・3作目のシナリオは山本弘先生!! もう何の心配もありませんね。


 さて、発売当時、私はさえぐさじゅんイラスト等は興味が無かったものの、くつぎけんいちイラスト+退魔物という設定が好みの「デーモンズ・シティ」だけは購入していたのですが、気が付くといつの間にか捨ててしまっていました……、私のバカバカバカァ。で、その後悔を引きずりながら、ここ数年再度手に入れようと躍起になっていたのですが、出物がまるで無し……、「剣と魔法と竜の国」と「アリスの新たなる冒険」は、少女漫画っぽいイラストが人気が無いのか、中古を探すと結構見つかるのですが、「バトル・プラネット」と目当ての「デーモンズ・シティ」とはまるで見つからず、もうネットで検索をかけては成果が上がらず苦悩する日々が続きました……


 しかし先日ネットショップで4冊セットで売りに出ているのを発見し、驚愕に息が苦しくなりそうな感覚を憶えながら、慌てて購入ボタンを押しました。お値段はセットで20,000円超でしたが、デーモンズ・シティ入手のためなら……、ポチッとな。


 いやーやりました。ゲームブックブーム(1980年代後半)当時の遺産で、個人的入手熱望作品は、『社会思想社版「送り雛は瑠璃色の」』、『タンタロン12の難題』、そして『デーモンズ・シティ』でしたが、ついに最後まで残っていたデーモンズ・シティも完遂。いやー、もう思い残すことは無い……、いや、あとゲームで「フリードリッヒ大王」を手に入れたいけど。これならフリードリッヒ大王もどこかで手に入りそうだ。
 
極東天国! (1) (ラポートコミックス)
巣田祐里子