感想:少女漫画誌「プリンセスGOLD(ゴールド)2014年6月号」(2014年5月16日発売)


 発売日:2014年5月16日(毎月16日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

秋田書店プリンセスゴールド
http://www.akitashoten.co.jp/princessgold

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大正モダアン探偵 坂本一水

 シリーズ物(多分)。考古学ならぬ「考現学」と称して現代(大正時代)の風俗を調べる大学の先生と、助手的な学生の探偵モノ。今回は昔売れっ子だった画家が最近まったく姿を見せなくなり、歳の離れた若い妻が怪しいっぽいのですが……


 あきらかに少女漫画じゃありません。主人公たちは一応若いけどカッコイイキャラじゃないし、ホントに真面目な探偵物です。割と面白いとは思うけど、読者はこんなのを求めているのか気になる。



星のクドリャフカ 清澄炯一

 1950年代ソ連。ロケット技術者の父親が娘に「クドリャフカ」という犬の世話を任せます。しかし「余計な食べ物は与えない、外に出さない」など、決まりごとばかりで……


 歴史に詳しい人ならこのあらすじでもう話が大体見えてしまうと思いますが、ズバリこのクドリャフカは世界で初めて宇宙を飛んだ(そして帰ってこなかった)あの犬です。この娘さんが犬の運命を知って、打ち上げ前に一回だけ外を走り回らせてあげるシーンが見所。
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 今回取り上げた二人とも個人的にはそれなりに注目していますが、どちらも「少女漫画雑誌」に描く作風じゃないよねぇ。もっと小難しい漫画雑誌で描いているようなイメージ。具体的にどこといわれると困りますけど。