アニメ（映画）「ストライクウィッチーズ劇場版」の感想です。
（※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください）
CS放送・AT-Xでの視聴です(放送日：2014年6月1日(日) 21:00〜22:40)。
■概要
TVアニメ「ストライクウィッチーズ」(2008年7月〜9月(全12話))・「同2」(2010年7月〜9月(全12話))の続編。
■あらすじ
1945年8月。芳佳は魔力を失って除隊し、故国・扶桑で医者を目指していたが、軍から派遣されてきたウィッチ「服部静夏」から、軍功にかんがみ欧州に医学留学するチャンスを与えられた事を知る。芳佳はそれに応じ「少尉」となって三度目の渡欧を果たすが、静夏は軍の英雄でありながら軍規を守らない芳佳がどうにも気に入らない。
やがてライン川の向こうに押し込まれていたネウロイたちが、地中を進む巨大ネウロイを中心に大侵攻をかけてきた。芳佳はネウロイとの戦いで重傷を負うが、元「ストライクウィッチーズ」の仲間たちが飛んでくると何故か突然魔力を取り戻した。さらにそこにいきなり現われた坂本がストライカーユニット「震電」を届け、再集結したストライクウィッチーズはネウロイの侵攻を食い止めた。最後にニーナが「ストライクウィッチーズ」再結成を宣言する。で「つづく」という文字で〆。
■感想
※以下、辛口の感想になっておりますので、本作品が好きな方はご注意ください。
うっわー、期待外れもいいところ。とにかくすごい水増しというか中身が薄々というか、全100分のアニメにも関わらず、60分過ぎまではほぼ何もおきません。その間は、芳佳が扶桑を離れて欧州にたどり着くまでの話をのったり描き、静夏が軍規を守らない芳佳に愛想をつかしてそっけなくなる過程を粛々と進めるのみ。
残り30分くらいになって、ようやく「ネウロイのライン川超えの大侵攻だ！（＝ラインの守り作戦？）」となって、各地にバラバラだったメンバーが再度集まって、芳佳が奇跡（ト書き：笑い）の魔力復活を成し遂げて敵をバンバンやっつけて、おしまい、じゃなくて「つづく」。
アニメ第二期はかなり面白かったと好意的に評価しているのですが（あの最終回はどうかと思ったけど）、この映画はさっぱり。TVアニメ枠（25分×12話）の作り方しか知らないのに、「100分×１」の話を作れと言われて、どうしていいのかわからなくて狼狽した挙句、25分シナリオを単純に4倍に引き伸ばしたという感じでしょうか。90分なり100分の映画は、TVアニメとは全く異なるペース配分・中身の詰め込み方が必要だったと思うのですが、それが出来てない。おかげで見るも悲しいというか無残というかトホホな内容に……、あーあ、結構好感度の高かったストパンブランドも、これで心の中の支持率が急落しました……、余計なお世話ですが、秋発売のOVAって売れるんですかねぇ。もうみんな飽きてない？
★キャスト
宮藤芳佳：福圓美里
服部静夏：内田彩
坂本美緒：世戸さおり
リネット・ビショップ：名塚佳織
ペリーヌ・クロステルマン：沢城みゆき
ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ：田中理恵
ゲルトルート・バルクホルン：園崎未恵
エーリカ・ハルトマン：野川さくら
フランチェスカ・ルッキーニ：斎藤千和
シャーロット・E・イェーガー：小清水亜美
サーニャ・V・リトヴャク：門脇舞以
エイラ・イルマタル・ユーティライネン：大橋歩夕
■おまけ
●ストライクウィッチーズ劇場版 | 番組 | AT-X ワンランク上のアニメ専門チャンネル
http://www.at-x.com/program/detail/5519＜ストーリー＞
人類は太古より、異形の存在との戦いを繰り広げていた。
その戦いの中で常に先頭に立っていたのは、魔法力を持つ「ウィッチ」と呼ばれる10代の少女たち。
異形の存在の侵略から、故国を、人々を守るため、魔法力を増大し飛行を可能とする新たな魔法の箒=「ストライカーユニット」を身にまとい、ウィッチたちは、戦いに挑んでいた。
―――そして、ときは1945年。
ガリア、ロマーニャを異形の存在「ネウロイ」の脅威から救った第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」は、役目を終えて解散し、ウィッチたちは各地へと飛び立った。
メンバーのひとり、宮藤芳佳は、ロマーニャでの戦いでウィッチとしての魔法力を失うも、人々を救うため、故郷の扶桑で医者をめざして勉強に励んでいた。
その芳佳のもとに、ひとりのウィッチが訪れる。
ウィッチの名は、服部静夏。
扶桑海軍士官候補生の制服に身を包んだ服部は、宮藤に欧州留学の辞令が下ったこと、その随行として同行することを伝えにきたのだ。
医学の最先端を誇る国で、新しい医学を学ぶことができる―――
目を輝かせる宮藤は、欧州留学を決意する。
ときを同じくして、欧州ではネウロイに不穏な動きが現れ始め、各地のウィッチたちが警戒を強めていた。
横須賀から欧州への旅路につく、宮藤と服部。
はたして、その行く先には―――?＜スタッフ＞
原作：島田フミカネ& Projekt Kagonish
監督・アニメキャラデザイン：高村和宏
キャラクターデザイン原案：島田フミカネ
脚本：ストライカーユニット
軍事考証・世界観設定：鈴木貴昭
アニメーション制作：AIC
