感想:アニメ「WHITE ALBUM2」第13話(最終回)「届かない恋」

WHITE ALBUM2(「introductory chapter」+「closing chapter」セット版)

 アニメ「WHITE ALBUM2(ホワイトアルバム2)」(全13話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

WHITE ALBUM2 TVアニメ
http://whitealbum2.jp/

■原作ゲーム(18禁)サイト
http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2ic/index.html

 BS11での視聴です。

第13話(最終回) 『#13 届かない恋』


■あらすじ

 春希とかずさは男女の関係になった。翌朝、かずさが春希の家を出た後、入れ替わりに雪菜が訪れ、空港までかずさを見送りに行こうと誘う。春希は拒絶するが、雪菜は無理やり春希を連れ出して空港に向かう。空港行きの列車の中で、春希は雪菜にかずさとの関係を全てを明かして謝罪するが、逆に雪菜は自分が二人の間に後から割り込んだと詫びる。空港に着いたものの、春希は色々な感情が渦巻いてそのまま帰ろうとするが、偶然かずさに出会った瞬間抱きついてキスをする。春希と雪菜は旅立っていくかずさを見送るが、春希はもう抜け殻状態で、その春希を雪菜が慰めていた(話は終わっていないけどエンド)。


■感想

 冒頭、春希とかずさが男女の仲になったのはビックリ。それにしても、この回の春希の酷さと来たら……、空港に行く途中では雪菜に土下座せんばかりに謝り倒していたのに、空港でかずさに出会った瞬間、雪菜は無視してかずさの名前を叫びながら抱きついてキス! これを見て、もう腹の底から笑わせていただきましたわ。春希の雪菜への謝罪が本当に口先だけだったと如実に示す名シーン(?)でした。


■総括

 終わってない……、これに尽きる。

 絵は原作とはちと違いますがこれはこれで好みだったし、シナリオは(18禁の)ゲームシナリオでは確固たる地位を確立し、なにより原作ゲームのシナリオも書いた丸戸史明氏が自ら担当したから安心だったし、声優も有名どころで固めていたし、話の進め方も好みだった。ライブシーンも盛り上がった。今時珍しいしっかりした恋愛ドラマで、さすがあの名作ゲーム「ホワイトアルバム」の続編を名乗るだけあると思った。しかし、このラストは無いだろ? 何一つ終わってない。


 原作ゲームをご存知の方の情報によりますと、今回アニメ化されたのは原作ゲームの「導入部」であり、ゲームにはきちんと「この後」が存在するそうなのですが……、導入部だけアニメ化してどうする!? このアニメが人気が出れば続編も、という事かもしれませんが、このアニメは通好みというか、とにかく万人受けするタイプとは思えないので、ブルーレイの売り上げは期待できません。つまり続編の可能性は低い……


 まあリーフとしては、今回のアニメ化は原作ゲームの宣伝/お試し版という感覚で、「この続きが知りたければゲームを買ってね」という目論みなのかもしれませんけどねぇ。アニメだけをチェックしているこちらとしては、未完成品をつかまされて放り出された気分です……、チェッ、たまらんね。


TVアニメ WHITE ALBUM2 オリジナルサウンドトラック