感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-09 未解決!ジェヴォーダンの獣事件』(2014年7月12日(土)放送)


 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-09  未解決!ジェヴォーダンの獣事件』


■内容

>巨大な野獣に100名以上が殺された惨劇「ジェヴォーダンの獣事件」。神出鬼没、不死身の怪物の正体とは?なぜ犠牲者を止められなかったのか?栗山千明が悲劇の闇に迫る。

>250年前のフランスで、オオカミより巨大な獣に100名以上が殺された惨劇「ジェヴォーダンの獣事件」。殺りくを重ねる獣は、銃に撃たれても数日後には別の場所に何事もなく現れる…。神出鬼没・不死身の怪物に、山間の寒村・ジェヴォーダン地方は恐怖のどん底に…。野獣の正体は?なぜ被害を食い止められなかったのか?見え隠れするのは、当時の社会が抱えた矛盾?悲劇の事件の闇に光を当てる。出演:栗山千明 語り:中田譲治

 BSプレミアム版の「File-07」(2013年12月13日(金)放送)から。


 ジェヴォーダンの獣とは18世紀フランス・ジェヴォーダン地方に現われた未知の怪物の事。


 1764年6月、ジェヴォーダン地方に未知の獣が現われ人々を殺し始めた。牛ほどの巨体で、背中に一筋の縞模様。ほぼ同時に複数個所に出現し人を襲う。オオカミか? ハイエナか? 複数いるのか? 狼男か? 魔物か? 11月、国王ルイ15世は討伐のため精鋭部隊「竜騎兵」を送り込むが、狩りに不慣れな竜騎兵は全く成果を挙げることができない。その間にも犠牲者は増え続けた。

 翌1765年9月、国王の派遣した射撃の名手が巨大オオカミを仕留めた。これで解決かとも思われたが、オオカミには「背中の一筋の縞模様」は無かった。


 そして三ヵ月後の12月、また獣の犠牲者がでた。しかも今度の犠牲者たちは刃物のような切り口で首を切り取られ、さらに死体の上に帽子が置かれるなど、人間の仕業とも思えるような犯行に、村人は疑心暗鬼に。フランスでは17世紀にカトリックプロテスタントの戦い「ユグノー戦争」が発生しており、村も両勢力が対立してた。事件再発はパリに伝わったものの、国王も新聞ももうこの事件に興味をなくし事件を無視した。


 結局、事件発生から三年以上過ぎた1767年9月に地元の猟師が獣を仕留めた。その姿は「明らかにオオカミではない、見た事も無い何か」だったという。国王は死体を直ちに埋める様に指示し、結局獣が何だったのかは永遠の謎である。


■感想

 今回は20分にもかかわらずキッチリまとめられ、出来の良い回でした。


★おまけ

 この事件に関して詳細に書かれているサイトです。

ジェヴォーダンの獣――ベートは何処へ行ったか | オカルト・クロニクル
http://okakuro.jpn.org/occu/?p=1474

 人間犯行説もむべなるかな、というあからさまな姿も目撃されていた様で……