UFO: Game of Close Encounters
アバロンヒルの「UFO」と言えば、ゲームカタログでめっちゃ目立っていたゲームでした。アダムスキー型円盤のボックスアート（確か）と、同心円しか書いていないゲーム板（多分）を見て、私の周りの誰も購入しようとはしませんでした。まあ「孫子の兵法（ヘキサゴニー）」とかと一緒で、これを買うより、スターリングラードとかアフリカとかヨーロッパ戦線とかそういう『普通の』ウォーゲームの方が買う気をそそられますよねぇ。ああ、全て懐かしい……
で、懐かしさに駆り立てられて、ネットでこのゲームの事を調べようとしても「アバロンヒル UFO」と検索しても、ガチUFOの話題しかひっかからない……、しかしついにこのゲームの内容について触れてある場所を見つけたのでした。
多分、有名なこちら
↓
■ウォーゲームクラブImmelmann | Facebook
https://ja-jp.facebook.com/wgclub.immelmann
がその昔使っていたサイトだと思うのですが……
■ 2003年度 IMMELMANN活動報告
http://www007.upp.so-net.ne.jp/immelmann/report03.htm
6月例会報告（6/28）
・UFO（Avalonhill）
地球に遅い来る異星人の円盤を、地球の命運を賭けたミサイルが迎え撃つ。UFOは1980年代に「もっとも安価なアヴァロンヒルゲーム」として話題になり、そして多くのゲーマーに無視された（？）SFタッチのファミリーゲームです。
当日は円盤とミサイル、そして月だけが登場する基本ゲームがプレーされました。上級ゲームでは円盤コマは裏返され「未確認飛行物体」つまり、まさにUFOとなって地球に接近します。UFOにはミサイルに攻撃されるまで円盤と見分けがつかない、無害な物体や減少も含まれています。「ミサイルをぶつけてみたら旅客機だった」といった笑っていいのかよくわからない結果も生じます。
と、このように見た目も内容もユーモアたっぷりのこのゲームですが、展開は思いのほかシビアで、競技性もなかなかのものだと感じました。
うっはー、予想そのまんまの内容の模様です。このゲームの内容について触れてあるのを読むのは、翔企画版シミュレイターのリプレイマンガ（確か４コマ）以来ですが、そちらでも『地球に近づいてきたUFOが月に衝突されて撃墜される』みたいなアホ話だったはずで、アバロンヒルも愉快なゲームを作っていたのだなぁと、つくづくこの会社の消滅が惜しまれます。
ついで
このゲームも愉快すぎる。
・Intern（Avalonhill）
大病院で働く4人のインターンが、限られた時間で、次々とやってくる患者に正しい診断と処方を施し、その医療技術を競う、というと大げさですが、要するにモノポリー式に盤上を移動し、停まったマス目の指示に従って適切な診察カードや治療カードを入手していくというファミリーゲームです。
各プレイヤーは外科、内科、精神科、婦人科のインターンとなり、偏頭痛や糖尿病、ノイローゼや子宮外妊娠で入院してくる患者を受け持ち、必要な診察および治療カードをもとめて病院内を（時計回りに）徘徊します。ERにいる担当患者を入院させるにも該当するマス目に停まらねばならず、治療はなかなか進みません。さらに診察や治療のカードを入手するには、お札のような「時間カード」を支払わねばならず、加えて彼らは食事中や宿直中に緊急呼び出しを受け、予期しないトラブルや急患の処置に貴重な時間を失うことになります。さらに他のインターンの患者が入院しているマスに停まると、そのインターンの相談相手となり、相手に時間カードをプレゼントしなければなりません。
ゲームはこうして進み、だれかが自身の担当患者を全員退院させたときに終了します。ところがまた、急患の中にはインターン泣かせの治療不可能な患者もおり、この患者を担当しているとゲームを終わらせることができません。ゲーム後半はこのやっかいな患者をプレーヤー間でたらい回しにするという、目を覆う状況が現出することになるでしょう。
勝利は治療した患者（あるいは他のインターンに押しつけた患者）の数、余っている時間などによって決定されます。戦略眼やプレーヤ間の駆け引きなど、ほとんどないファミリーゲームですが、そのブラックユーモア的なガジェットとゲームの展開は、なかなか楽しめる作品に仕上がっています。難点は、患者や診察、治療などのカードに書かれた医学用語満載の英文が難解で、カードの翻訳文と首っ引きでプレーしなければならない点でしょう。
ダイナマイトナースの親戚（？）的ゲームがそんな昔に既に。
AH Avalon Hill Intern Price Time Board Game
