感想:映画「ゴジラVSデストロイア」(1995年:日本)(2014年7月22日(火) 放送)

(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

■プレミアムシネマ
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/

 NHK BSプレミアムでの視聴です。


■概要

7月22日(火)
午後9:00〜10:44  BSプレミアム
プレミアムシネマ  「ゴジラVSデストロイア
1995年・ 日本 

香港に出現したゴジラは、体内の核分裂により赤い光を放ち暴走状態になっていた。カドミウム弾を発射して核分裂を止めたものの、暴走はおさまらず、東京に現れたゴジラは再び都市を破壊する。一方、東京湾海底で謎の生命体反応が。そこはかつて、初めて東京に現れたゴジラに対して、オキシジェンデストロイヤーが使われた場所だった。その影響で生み出された未知の生命体、デストロイアゴジラが東京で死闘を繰り広げる。

〔製作〕田中友幸、富山省吾
〔監督〕大河原孝夫
〔脚本〕大森一樹
〔撮影〕関口芳則
特技監督川北紘一
〔音楽監督〕伊福部昭
〔出演〕辰巳琢郎いしのようこ林泰文、大沢さやか、小高恵美高嶋政宏 ほか
〔カラー/レターボックス・サイズ〕

■あらすじ

 ゴジラと「リトルゴジラ」が住んでいた(?)島が火山活動で消滅した。1996年、ゴジラが香港に出現するが、体が赤熱化しており、島の火山活動で出たウランを吸収したせいで、体内の核反応が暴走しているものと推測された。ゴジラはその後、台湾を経てまたしても日本に接近してきた。もしゴジラの核反応が臨界に達すれば、地球規模の核爆発が発生する。一方、東京湾の海底の地層から、40年前のオキシジェンデストロイヤーの使用で突然変異した微生物が確認される。微生物は、生物の肉体を溶解させるオキシジェンデストロイヤーの効果を身につけており、さらにたちまち巨大化して東京で暴れはじめた。Gフォースは、ゴジラを『デストロイア』に始末させるため、日本近くで発見されたリトルゴジラ改め「ゴジラジュニア」を超能力で東京におびき寄せ、デストロイアとぶつける。ジュニアの危機に、ゴジラも東京に上陸した。戦いの中でゴジラジュニアは死ぬが、ゴジラデストロイアに勝利した(多分)。最終的にゴジラメルトダウンを起こし溶解するが、煙の中に新しいゴジラ(=死んだはずのゴジラジュニアが成長した姿)が見えて幕。


■感想

 多分未見(見たとしても一グラムも憶えていませんでした)。

 ああ、これダメな映画だ。確か「ゴジラ映画は一応これで一区切り」という位置づけで、劇場公開当時に「ゴジラの最期!」と銘打って宣伝していたはずですが、全てに底が浅すぎぃ。


 1954年の第一作に使われたオキシジェンデストロイヤー、その影響で生まれた怪物が40年目にゴジラと再び因縁の対決、という図式なのですが、「核実験の影響で生まれたゴジラ」に対し「オキシジェンデストロイヤーの影響で生まれたデストロイア」というのがイマイチ伝わってこない。東京湾の微生物が勝手に巨大化しました、という風情でしかありません。また、一作目の白黒映像を出してきたり、志村喬が演じた山根博士たちの孫を主要キャラにしてみたり、1作目ヒロインだった河内桃子を出演させてみたり、とアレコレやっていますが、一作目への敬意が伝わってくる、ということは全く無く、「この程度の設定で正当続編づらするな!」という印象しかありません。話のもって行き方が悪いんじゃないですかね。

 また、ダメダメ感を強調するのがデストロイアのデザイン。「頭に羽が生えていて角もあって口の中に第二の口が有って、おなかはベムスター風で、羽が生えていて、体は真っ赤っかで派手で、多段階変形」と盛りだくさん。ウルトラマンやセブンでデザインを担当したデザイナーの成田亨先生は、『デザイナーの力が無いといろいろな物を増やして誤魔化そうとする』みたいな事をおっしゃっていたようですが、まさしくそれ。いっぱいつけておけば強そうな怪獣に見えるだろう、というダメさしか感じません。

 さらにまさかの登場「スーパーX3」だの、「冷凍ビーム砲」などという噴飯ものの設定だのにも苦笑いでしたが、大体デイストロイアゴジラたちと戦う理由が全く無かったのに、あんなに元気よく襲い掛かってきたのは何故なんだ。「理由不明! 説明求む!」と某チャイカ風に問いただしたい。しかもそのわりにデストロイアとの決着が付いていない。デストロイアは逃亡しようとして冷凍ビームを食らって墜落した後どうなったんだ。


 で、最後の最後に「前のゴジラは溶けましたが、ゴジラジュニアが二代目ゴジラを襲名いたしました」というオチは笑いしか出ないのですが、どういうつもりの結末なのでしょうか。


 という事で最初から最後まで文句しかありませんが、責任はシナリオ担当の大森一樹氏にあると思います。ダメだ、こりゃ(BGM:ドリフの曲)