感想:映画「ゴジラ×メカゴジラ」(2002年:日本)(2014年7月29日(火) 放送)

ゴジラ×メカゴジラ <東宝Blu-ray名作セレクション>

(※以下、結末まで書いてありますのでご注意ください)

■プレミアムシネマ
http://www.nhk.or.jp/bs/t_cinema/

 NHK BSプレミアムでの視聴です。

概要

2003年。日本政府はゴジラへの対抗手段として、1954年に死んだゴジラの骨を採取し、その遺伝子と最新技術を組み合わせてゴジラ防衛のための生体ロボット、機龍(きりゅう)=メカゴジラを開発。かつて自らのミスで上官をゴジラに殺された特生自衛隊(対特殊生物自衛隊)隊員の家城茜は、メカゴジラを操作するオペレーターに選抜され、再び現れたゴジラとの一騎打ちに挑む。戦うヒロイン釈由美子のキリリとした演技が印象的。

 

あらすじ

 日本は1954年に怪獣ゴジラに襲撃されて以来、以後、南洋から襲来した蛾の怪獣モスラフランケンシュタインの怪物ガイラ、などの巨大生物から度重なる被害を受けていた。そして1999年、二匹目のゴジラが出現し、迎撃した自衛隊は完敗した。自衛隊隊員「家城茜(やしろ・あかね)」(釈由美子)は、その戦いの最中、自分のミスで仲間を殺してしまい、閑職に回される。一方、日本政府は対ゴジラ用兵器として、1954年に死んだゴジラの骨や骨髄の中の細胞を利用し、機械のゴジラとでも言うべき『生体ロボット』の開発に着手する。

 2003年、巨大ロボ『三式機龍』完成祝典の最中、ゴジラがまた日本に上陸してきた。茜は機龍のオペレーターとしてゴジラに挑むが、ゴジラを追い込みながら、途中で機龍がコントロール不能となり取り逃がしてしまう。調査の結果、機龍のコンピューターに使われていたゴジラの細胞がゴジラに干渉された事がわかり、改良が行なわれる。その改良が済んだ直後、ゴジラがまた現れた。茜は機龍を操り、なんとかゴジラを撃退した。

感想

 多分一度見ているけどもう完璧に忘れていました。

 200X年代の「ゴジラを出しておけば、あとはどうでもいいんだろ!?」的映画の一作。

 この映画の凄いところは、本当に主役が人間であるところ。お話は暗い過去を背負うヒロイン(両親は既に死んでいてしかも望まれて生まれてきたのではないとか、ミスで同僚を殺しちゃった、とか)がお話の中心であり、ゴジラはそのヒロインが乗り越えるための障害と言うかそういう役回りでしかありません。ゴジラ映画と言うより、スーパーロボット物みたいな空気。まあ、こういうやり方も有りますか。


 あと、この映画は怪獣が軽い。途中まではゴジラも機龍も重々しいのですが、ラストバトルでは、

・機龍が空中から滑降してきてゴジラに体当たり
・機龍に体当たりされたゴジラが文字通り吹っ飛んでいく
・機龍が「バックパック切り離し」を実施して、そのバックパックゴジラに飛ばす(ト書き:笑い)
ゴジラがそのバックパックをさっと受け止めてポイッと投げ捨てる
・機龍がピョンと飛び上がってゴジラの背後を取る
・機龍がゴジラを抱えて海まで飛んでいく

 など、本家ゴジラメカゴジラも動きが身軽だし、すぐに飛んでいくし、重々しさが無いんですよねぇ。これも従来のゴジラ映画と違うノリ。


 ゴジラの熱線を浴びそうになった看護師が覚悟を決めた途端、機龍が出現してゴジラを吹っ飛ばす、など、ホントこれヒーロー物ですよ。まあ、釈由美子と巨大ロボのコンビによるロボット活劇映画だと思えばそれなりに面白かったと思います。ダラダラ上映せずに、90分で済ませるコンパクトさも良かったし。そこそこは評価できる映画でした。
 

7月29日(火)
午後9:00〜10:29  BSプレミアム
プレミアムシネマ  「ゴジラ×メカゴジラ
2002年・ 日本 


〔製作〕富山省吾
〔監督〕手塚昌明
〔脚本〕三村渉
〔撮影〕岸本正広
〔特殊技術〕菊地雄一
〔音楽〕大島ミチル
〔出演〕釈由美子宅麻伸、小野寺華那、中尾彬水野久美松井秀喜 ほか
〔カラー/レターボックス・サイズ〕

 

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