感想:NHK番組「ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技」(2014年8月13日(水)放送)

 NHK番組「ゴジラ生誕60年日本の特撮 驚異の技」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/P3220/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年8月13日(水) 21:00〜21:45)。


■概要

>今年は、1954年の『ゴジラ』初公開から60年の節目。7月にはハリウッド版『GODZILLA』も日本で公開されます。これまでシリーズ28作が作られ、世界で愛され続けるゴジラですがその魅力を生む鍵は、円谷英二の編み出した様々な「特撮技術」にありました。

>中でも、「ミニチュアセットに着ぐるみを組 み合わせる」映像表現は、円谷が切り開き、日本で独自の発展を遂げた、“J-technology”です。水に溶いた絵の具の動きで表現した火山の噴火。 スローモーションを使って倒れていく建物のスケール感の錯覚を演出する技。数多くの特撮表現法が開発されてきました。全世界的にSF映画は、フルCGが全盛。日本ではゴジライヤーをきっかけに、進化した特撮作品が続々と生まれだしています。ウルトラマンシリーズの現場では、最新作「ウルトラマンギンガS」 でミニチュア特撮とCG合成の新たな融合が試みられています。そして、今最も注目を集めているのが、来年封切り予定の「進撃の巨人」の実写版です。ミニ チュア特撮の技術を下敷きに、CGはあくまでも「作り手側の存在においを消す」手段として補助的に使うといいます。ゴジラをきっかけに「日本の特撮の誕生とその現在」を、マニアックにかつ楽しく紹介する特集番組です。

ナビゲーター=セイン・カミュ
ナレーション=佐野史郎


■内容

 まずハリウッド版ゴジラの映像から入って、円谷英二が初代ゴジラで「着ぐるみ怪獣+ミニチュア」で特撮というジャンルを確立した、という感じでスタート。ゴジラ映画のスタッフたちが登場し、いかに細かくミニチュアを作りこんだかを説明。「ラドン」では瓦をボール紙で作り、それを強風で吹き飛ばした、とか。

 関係者の一人が、特撮のミニチュアは、まず一つは「盆栽」の影響があると説明。盆栽は自然の巨木のミニチュアを作るというところが似ている。もう一つは「日本庭園」。あるアングルから見た風景を設計するところがミニチュアセットの撮影に通じるとする。


 次がウルトラマンシリーズ。セイン・カミュが工房に行き、精密に作りこんだ家のセットを見る。続いて、ウルトラマンの撮影現場に行き、カメラを触らせてもらい、ウルトラマンが大きく見える映しかたを試してみるが全く駄目。続いて円谷の社長がセットの配置とかを色々変えてから映すと、見事巨人が立っている様に見える。最後にボーナスで、セイン・カミュウルトラマンギンガと一緒に光線で怪獣を倒すシーンを作ってもらう。


 最後は進撃の巨人(のテレビCM)の撮影現場。巨人を文楽人形みたいに三人がかりで動かして云々。



■感想

 NHKはこの夏ゴジラ関連で特番とかゴジラ映画連発とかとにかく特撮づいているのですが、またひょいとその手の番組が放送されました。ゴジラだけでは無くウルトラマン進撃の巨人まで含めて特撮文化を紹介していて、特撮オタには楽しい45分間でありましたよ。


★蛇足

 最近のウルトラマンはさっぱり見ていないのですが、「ビクトリー」とか「ギンガ」というキャラが、何故懐かしのエレキングとかキングジョーとかザラガスと戦っていますか? あとギンガかビクトリーか、「手にエレキングのしっぽをつけて振り回す」とか「EXレッドキングの腕をつけて怪獣を殴る」とか、最近のウルトラマン世界が全く理解できない……