感想:ゲーム雑誌「ゲームグラフィックス Vol.13(1888 5/1)」


 CGの本では有りません。1980年代後半に発売されていた、テーブルゲーム等の雑誌です。

■(参考)大日本絵画
http://www.kaiga.co.jp/shop/

 ヤフオクでいつものようにシミュレーションゲームを物色していたら、この雑誌も出品されていて、『懐かしいなぁ』と思って競り落としてしまいました。


 この雑誌、1980年代後半に、模型雑誌「モデルグラフィックス」の増刊として発売されていて、テーマとしてTRPGとか読者参加ゲームとかを扱っており、ホビージャパンの「タクテクス」のライバル的位置づけだったと認識しています(今見てみると、本のサイズから、中身のノリから、すんごくよく似てる……)。


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■内容

・メタルフィギュアの写真とそれに連動した小説風ストーリー
TRPG「ファンタズム・アドベンチャー」開発関連話
TRPG「T&T」関連話
ベトナム戦争ドキュメント
・読者参加ゲーム「イングリッズレース」
・付録ゲーム「オリジナルTRPG SHAIAN III」
・読者参加ゲーム「フィクショナルトルーパーズ」
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 おお、懐かしや「イングリッズレース」。『ゲームグラフィックス』と聞けば、1980年代後半を生きたオタならみんな「イングリッズレース」と言うんじゃないでしょうか?(強引な断定) これは何かというと「読者参加型・SF武装自動車バトルレース」。専用用紙に「車体」「エンジン」「武装」「走り方」「戦闘方法」などのチェック欄があり、それらを記入して編集部に送ると、それがコンピュータで処理されて、次の紙面上で「●位になりました」とか「途中リタイヤでした」とか発表されて、読者はそれに一喜一憂したわけです。私は未タッチでしたが、回りの人たちがもうドハマリで、せっせと編集部に送っていたのを思い出します。

 読者欄を見ても、ノリノリで二次創作(?)ストーリーを投稿していたり、「チーム組もうぜ」的なことが書いてあったり、と、当時の空気が良く感じられます。遊演体のネットゲーム88がスタートしたのも同時期だったし、この頃はテーブル系ゲームがオタ文化の柱の一つだったよなぁとしみじみとと感じますなぁ。


 雑誌の内容は、「イングリッズレース」と「フィクショナルトルーパーズ」がほぼ全てで、後はもう付け足しみたいなものなので、リアルタイムならともかく、後から読んでも大して面白くは無いのですが、当時を懐かしむ回顧用アイテムとしてはそこそこ使えました。あのころは良かったとか、俺も凄く若くて元気だったとか……、ウッ、泣けてきた。


★ついで

 「FRP」「SFRP」という用語が使われているので何かと考え込んだのですが、どうも「ファンタジー・ロール・プレイング(ゲーム)」と「SFロール・ブレイング(ゲーム)」の事らしい。RPGってバンダイ登録商標でしたっけ?