感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-16 超能力は実在するのか? Part-1 “超能力者”の謎に迫る』(2014年9月27日(土)放送)


 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)

『File-16 超能力は実在するのか? Part-1 “超能力者”の謎に迫る』


■内容

>超能力の謎・2回シリーズの第1回。世間をにぎわせた超能力者の力に迫る。明治日本“千里眼”騒動の行方は?アメリカ軍極秘実験の結論は?「○○が認めた実力」は本当?

>物質を触れずに動かし、肉眼では見えないものを透視する、未知の力・超能力。今、何がどこまでわかっているのかを紹介する2回シリーズ。第1回は、“超能力者”の不思議な力が、どのように研究・解明されてきたかに迫る。明治時代、日本で議論の的となった「千里眼」実験とは?テレビに登場する奇跡の力、その舞台裏は?アメリカ軍が行った極秘実験の結論は?世間で噂の「○○が認めた実力」は本当?【ナビゲーター】栗山千明

 BSプレミアム版の「File-03」(2013年7月12日(金) 放送)から。


 19世紀後半のロンドンには、空中浮遊、エクトプラズムを出す、といった霊能力者が次々と現れた。そして日本でも、1909年(明治42年)には透視能力者「御船千鶴子」、1910年(明治43年)には念写能力者「長尾郁子」が現れた。当時の科学者がこの「超能力」を調査しようとしたが、透視する際に背を向けて何をしているか見せない、とか、インチキをやろうと思えば出来る状態でしか「超能力」を使おうとしない。しかも当人たちからそれが力を出すために必要といわれれば学者も引き下がるしかなかった。結局、当時は「手品、インチキ」という事になった。


 1970年代、テレビで超能力者が力を発揮する番組が出てきた。スプーン曲げ、体内透視、遠隔透視、etc。多くの人の目の前で能力を発揮するのならば、これこそ本物か? ところがSF作家・山本弘氏はその舞台裏を明かしている。例えば体内透視能力者は「頭から始まって全身を片っ端から挙げていって相手の反応を見て『透視』していた」という。これは「コールド・リーディング」という相手の反応を見て秘密を探り出す高度な会話術だが、超能力ではない。山本氏はテレビに出てくる超能力者は大抵偽者だという。


 メンタリストDaigoが、超能力を使わず、スプーンやフォークを曲げる。それは「金属の特性を知っている」「筋力の使い方を知っている」「錯覚を利用する」ことでできると言う。


 1974年、あの有名科学雑誌「ネイチャー」が遠隔透視実験の論文を載せ、「ついに超能力を認めたのか」と騒がれた。被験者はあのユリ・ゲラーで、離れた場所で他の人が描いた絵を読み取って見せたという。しかしネイチャー側は「実験にインチキを防ぐ工夫が足りておらず、超能力があるとは断言できない。ただし世間の人にこういうジャンルの研究があると知らせる意味で載せた」と書いている。


 アメリカ軍は1970年代から、超能力者の遠隔透視(リモート・ビューイング)で、スパイの入れないソ連の施設の内部を調査したり、特定の人物(カダフィとか)を探させたりしていた。プロジェクト名は「スターゲイト計画」。しかしCIAがそれらの成果を第三者機関に評価してもらったところ、「超能力が有効とは認められない」とされ、1995年に研究中止となった。


 超能力研究は、インチキを防ぐ「厳密さ」と、誰でも納得出来る「客観性」という点がクリアできていない。


■感想

 Daigoのスプーン/フォーク曲げって、大半は最初から曲がっているのを見せる角度で誤魔化しているだけでしょ? 左手に最初から途中が曲がっているスプーンを握りこんでおいて、曲がっている箇所を少しずつ押し出していって「曲がりました」とか言っているし。ただ、最後のスプーンがいきなりボキッと折れたのは解らん。接着剤で付けてあったのか?