感想:ゲーム付き雑誌「月刊スパ帝国 Vol.24」(2014年11月)

ソルヴァーズ・アフターマス(月刊スパ帝国Vol.24)

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■月刊スパ帝国Vol.24(ソルヴァーズ・アフターマス) | スパ帝国
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Vol.22「ソルヴァーズ」の追加シナリオ。最終ミッションでドゥームドーザーに勝った世界と負けた世界、それぞれの5年後を舞台に展開する。どちらも結局倒産して一からやり直しになっており初期状態から開始。データの引き継ぎ等は無い。ルールブックとデータが含まれており、この1冊だけでプレイ可能。


■ゲーム

 SFゲーム『ソルヴァーズ・アフターマス』。VOL.22「ソルヴァーズ」の続編。一人用TRPGと銘打たれていますが、「コマとかを使わない、用紙記入だけで行なう、ユニットが成長する系シミュレーションゲーム」というところでしょうか。また強引に言えば、一種のゲームブック、といえるかもしれません。……、そういえばゲームブックは一人用TRPGみたいなものだし、ジャンル分けはそういうことなのか?


 ゲームの舞台は2065年の架空の市。行政その他は全て民間委託されている。プレイヤーは「ヒーロー」と呼ばれる戦闘や交渉や開発などのスペシャリストたちを雇っている会社の社長である。プレイヤーは市で起きるさまざまな問題をヒーローたちを使って解決していかなくてはならない。


 ゲームの流れは以下の通り。

1)サイコロ振りでヒーローキャラを作成する
2)シナリオ毎に用意された課題に対し、ヒーローを割り当て、解決方法を選ぶ(サイコロの目やヒーローの能力などの関係で選べない解決方法もある)
3)ヒーローを成長させる
4)施設を拡充する
5)次のシナリオ(ミッション)に挑む


 前作の5年後が舞台で、前作の最終決戦のあと「1 バトルに勝利したものの、その後のグッズ販売に失敗して倒産し、一からやり直した世界」もしくは「2 バトルに敗北した後、非公認の闇の組織的立場で存続している世界」の二つのシナリオが用意されています。


■小冊子

 今回はゲームのルールだけで、それ以外はなし。今回はゲームつき雑誌では無くゲームそのものの販売ですな。


■まとめ

 民間ヒーローの運営会社云々という設定も魅力的だし、それをゲームにどう落とし込むか、というアイデアも見事。このシリーズはホントにハートにびんびん響きますわ。