雑談:引用:『オタクだけど、オタクじゃない、「新世代オタク」(『Febri Vol.19』より)』

●オタクだけど、オタクじゃない、「新世代オタク」(『Febri Vol.19』より) - ぐるりみち。
http://yamayoshi.hatenablog.com/entry/2013/12/03/194206
>彼ら彼女らにとっては、「見た目がキモい」「何かに詳しく、収集癖がある」のが「オタク」であり、普通にアニメやラノベ、ボカロに触れているだけでは「オタク」ではないようだ。

>ただし、代わりになる言葉がないため、他人から「オタクなの?」と聞かれたら、否定はしないらしい。

>彼らとは10歳離れているかいないか程度の僕ですらこう感じるのだから、上の世代からすれば、それはもう「別世界」なんじゃなかろうか。

 最近「十代くらいとそれ以上の年齢層でのオタクの概念の違い」という話がポツポツ出ていて、「若い層はオタクという言葉にネガティブイメージがない」という話に「なんでまた?」と不思議で仕方なかったのですが、ここを読んですっきりしました。

 私世代には「オタク」というのは「バカ、マヌケ」とかと同様の罵倒言葉であり、自分から「自分はオタクです」とか名乗るなんてありえねー、という感じだったのですが……



 引用元を自分なりに解釈すると。

 四半世紀前(1990年代頃)のティーンズの、読む物(少年ジャンプとか)・聞く物(J-POPとか)・見る物(日本の21時頃放送のドラマ)の範囲に、今は「読:ラノベ」「聞:ボカロ曲」「見:アニメ」が入り込んできている。四半世紀前に学生がジャンプ読者なのは「当たりまえ」だったように、今ラノベを読むこと等は「当たり前」でしかない。

 当時ジャンプを読んでいた者が自分を「漫画オタク」とか名乗らなかったように、今のラノベを読んでいることはふつーなので自分たちを「ラノベオタク」とか名乗るつもりも無い。ところが、ラノベとかが好きという意味合いに上手い日本語が無いので、「ラノベが好きとか言っている年上の連中は自分たちを「オタク」と言うらしいぞ。じゃオレたちもオタクということで良いんでね?」となる。そこにはネガティブな意味合いはまるでない。四半世紀前のジャンプ読者同様、ラノベ読者は「普通/大多数側」だから、そこにネガティブな意味がつくわけが無い。


 で、よく漫画とかで戯画的に「●●氏、昨日の夜のマジカルなんとかは見たでござるか?」「もちろんでござるよ、■■氏。△△ちゃんの変身シーンの作画が凄かったでござるな、ブヒィ」とか言わされてしまうタイプの「ガチ勢」は、今は『キモオタ』と呼ばれて、やはり蔑視されている。

という感じ、かな?


 ふうむ……、であれば、『1990年代、それまで「ジュブナイル小説」とか「ヤングアダルト小説」と呼ばれていた小説に「ライトノベル」という新しい名前が付いた』ように、この新しいネガティブさを持たない「オタク」という言葉にも、もう少し適切な言葉で置換される頃合じゃないかなぁと思った。