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感想:アニメ(映画)「009 RE:CYBORG」(2012年:日本)(2014年12月21日(日)放送)

 アニメ「009 RE:CYBORG」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■公式サイト
http://009.ph9.jp/

 CS放送・アニマックスでの視聴です(放送日:2014年12月21日(日) 21:00〜22:55)。


■概要

>物語の舞台は、2013年の現代。
>ロンドン、モスクワ、ベルリン、ニューヨーク …。大都市の超高層ビルが次々と崩壊するという、同時多発爆破事件が発生。
>いつ、誰の意志で計画されたかもわからない無差別テロは、世界を不安とパニックへと陥れていた。
>かつて、世界が危機に陥るたびに、人々を救った 9人のサイボーグ戦士がいた。
>その役目を終え、各々の故国へと帰っていたゼロゼロナンバーサイボーグ達は、生みの親であるギルモア博士からの呼びかけによって、再び集結しようとしていた。

 サイボーグ009の今風バージョンの新作。フル3DCGのアニメです。


■スタッフ
原作: 石ノ森章太郎
脚本・監督:神山健治
キャラクターデザイナー麻生我等
共同制作:Production I.G / サンジゲン


■キャスト
サイボーグ001: イワン・ウイスキー(Ivan Whisky) 玉川砂記子(たまがわ さきこ)
サイボーグ002: ジェット・リンク(Jet Link) 小野大輔(おの だいすけ)
サイボーグ003: フランソワーズ・アルヌール(Francoise Arnoul) 斎藤千和(さいとう ちわ)
サイボーグ004: アルベルト・ハインリヒ(Albert Heinrich) 大川透(おおかわ とおる)
サイボーグ005: ジェロニモ・ジュニア(Geronimo Jr.) 丹沢晃之(たんざわ てるゆき)
サイボーグ006: 張々湖(Chang Changku) 増岡太郎(ますおか たろう)
サイボーグ007: グレート・ブリテン(Great Britain) 吉野裕行(よしの ひろゆき
サイボーグ008: ピュンマ(Pyunma) 杉山紀彰(すぎやま のりあき)
サイボーグ009: 島村ジョー(Joe Shimamura) 宮野真守(みやの まもる)



■あらすじ

 2013年、世界中で超高層ビルを狙った爆破テロ事件が30件以上も繰り返されていた。ギルモア博士はこの未知の敵に対処するため、ゼロゼロナンバーサイボーグたちを召集するが、002ジェットだけはやってこない。ジェットはアメリカの情報機関NSAに所属しており、以前からギルモアとは疎遠になっていた。ギルモアは、連続テロ事件の1件目、アメリカ国内で発生した事件はアメリカの企業と政府が組んだ自作自演だと見ていた。以後の事件はアメリカとは無関係らしいが、自分たちに都合がいいので静観しているらしい。政府の一員であるジェットがギルモアに協力するはずも無かった。


 007グレート・ブリテンは、テロ事件の犯人たちが謎めいた『彼の声』に従って犯行を行なったという手がかりを掴む。ギルモアはジョーから、彼自身もまた「彼の声」を聞き、テロを計画していたという話を聞き驚く。直後、アメリカ空軍の爆撃機がドバイに向けて突入し、002と009はそれを止めようとするが失敗し、ドバイは核攻撃で消滅した。アメリカ政府は責任を逃れるため、全ての事件はギルモアたちが起こしていたことにしようと企む。一方ギルモアたちは、008ピュンマが「天使の化石」を発見していたことを知る。その化石を見た者たちは、一様に「彼の声」を聞いたと言い出したのだという。ジェットも独自に「彼の声」を調査するうち、NSAと組んでいた企業が、最初から「彼の声」に従って人類粛清とやり直しを目論んでいたと知る。


 やがてアメリカの原潜で反乱が起き、世界への核攻撃の危機が迫る。009たちはアメリカのイージス艦を乗っ取りミサイルを迎撃するが、1発だけ打ちもらしてしまう。ジョーは001イワンに頼んでミサイルの傍まで送り込んでもらい、ミサイル破壊を試みる。そこにジェットも駆けつけジョーを支援するが力尽きて消えた。ジョーはミサイルにたどり着いた。


 ジョーは目覚め、自分が生きていることを知る。散ったはずのジェットも無事だった。フランソワは「神は人間に超えられない試練は与えない」とか言って〆。



■感想

 サイボーグ009は漫画やアニメでお馴染みのブランドですが、それを今風に作り直したアニメ。世界観が「同時多発テロのある、正義がはっきりしない世界」という殺伐としたものになっているのに加えて、石ノ森風デフォルメの効いたキャラデザをリアル風味に作り直しているので、007はかっこよすぎだし、002にいたっては「アンタ誰?」、と、漫画とはえらく違う世界に成り果てています。


 にも関わらず、これはこれで面白いので驚いた。さすが「攻殻機動隊」の監督の人というべきか。そういえば攻殻も原作漫画とは結構違うノリのアニメにしてしまっていても、あれはあれで面白かったですしね。色々と作り変えようとも、観客が快感を感じるツボの部分をしっかり押さえてるので、反感がわかないということでしょうか。


 正直「彼の声」と「謎の金髪少女」について全て未解明のままで終わらせ、あまつさえ最後は「神の奇跡で元に戻りました」オチなので、冷静に振り返ってみると「それどうよ」という作品なのですが、見ている最中は凄く面白かったから、エンターテインメントとしては成功なんでしょうね。


★蛇足

 ピュンマの扱いがひでぇ……、一人だけ戦闘シーン皆無って何かのいじめか。あと007が吉野裕行って全く気が付かなかった。

 初登場の時からフランソワーズがなんかエロいな、と思っていたら、いきなり服を脱ぎ捨てて黒下着でジョーに迫ってくるのでびっくりした。さすが21世紀バージョン。