5/20に話題にした(http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20150520/p2)、以下の心理学の問題ですが、
●大学生正解率5%! 心理学実験の問題がTwitterで話題に あなたは解けるかな? - トゥギャッチ
http://togech.jp/2015/05/20/23706
>「カードの片面にはアルファベット1文字、もう片面には数字1文字が書いてあります。”片面の文字がAならば、裏面の文字は3である”という規則が守られているかを確かめるためにひっくり返して裏面を調べる必要のあるカードはどれでしょうか?」(原文ママ)との問題文がある。
>カードは「A」「K」「3」「7」の4つ。
結論から言えば、「A」「7」の二枚を調べる必要があります。しかし、すっと言われて納得できますか? この件で色々なサイトを調べまくってようやく回答が腑に落ちたので、自分のために記録を残しておきます。
前提
『規則でカードは「Aの裏は3」となっているはず。この規則が必ず守られているか調べよ』と聞かれている。ただし注意すべきところは、「Aの裏は3(のはず)」とは言っているが、逆に「3の裏はA」とは言っていない。
つまり「Bの裏が3」「Kの裏が3」「Zの裏が3」というカードが有っても問題は無いという事です。(これを理解していなくて、「3のカードの裏がAかどうか調べないといけないだろうが!!」と怒りまくっていた)。
どうやって調べてみるか?
見えている文字がアルファベットの場合
・Aなら「めくって調べる」
3が出たら→規則が正しいと解る
3以外が出たら→規則が守られていないと解る
・A以外なら「調べる必要なし」(BとかCとかZとかは規則に関係ないので、調べても何の意味もありません)
見えている文字が数字の場合
・3なら「調べる必要なし」(前述の通り、3の裏はBでもCでもZでもありうるから、A以外が出たとしても何も解らない)
・3以外なら「めくって調べる」
Aが出たら→規則が守られていないと解る
A以外が出たら→特に何も解らない
今回の場合
1)カード「A」
調べる必要は=有る。ひっくり返して裏の数字が「3」かどうかを調べる必要がある。
2)カード「K」
調べる必要は=無い。めくって出た数字が何でも(3でも)前述の通り規則に関係は無い。
3)カード「3」
調べる必要は=無い。前述の通り3の裏のアルファベットはなんでも(「Bと3」でも「Kと3」でも「Zと3」でも)規則に違反しているわけではない。)
4)カード「7」
調べる必要は=有る。ひっくり返して裏が(たまたま)「A」だったなら、「Aの裏は3」という規則が守られていないと解るから。まあ、それ以外の「B」とか「K」とか「Z」が出た場合は何もわかりませんが、万が一にも「A」が出るかもしれないので、必ず調べなくてはいけません。
ということで、答えは「「A」「7」の二枚を調べる必要がある」です。
以下の
●Mind is Power: ウェイソン選択問題(4枚カード問題)
http://thechief.seesaa.net/article/114707962.html
に書かれている、在室/外出、タイ/ノータイ、の組み合わせならスパッとわかるのにねぇ。
蛇足
この問題自体は「心理学」実験じゃなくて論理のテストですよね……、もっと具体的な問題なら正答率が高いのに、何故抽象的概念の問題にすると正答率が低くなるのか、というところが「心理学」の分析の対象でしょうけど。