感想:NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」「生命の天体?土星のミステリー」(2015年5月28日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。

生命の天体?土星のミステリー


■今回の内容

5月28日の放送
「生命の天体?土星のミステリー」

>毎回、宇宙に関する1つのミステリーを解き明かしていくコズミックフロント☆NEXT。今回のミステリーは、地球外に存在する生命の可能性について。
>アメリカのNASA公開討論会で「10年以内に生命の兆候を見つける」と太陽系探査を専門とする研究者が宣言した。有力とされている候補地の1つが土星だ。なぜ土星に注目が集まるのか?
>それはNASA土星探査機カッシーニの調査によって明らかになってきた。土星の衛星エンケラドスに生命存在の条件がそろっていることが分かってきたのだ。地球以外の場所で私たちは生命体を確認できるのか? 太陽系での生命探査の最前線に迫る。

 NASAの研究者たちは10年以内に土星で生命を見つける、と宣言している。正確には土星そのものでは無く、衛星での話。


 まず候補地の一つ目が衛星タイタン。メタンが地球の水と同じように液体と気体の状態で循環している。地球では水中で生命が生まれたように、メタンの海の中で生命が見つかる可能性がある。


 二つ目の候補地が衛星エンケラドス。表面は厚い氷で覆われているが、「タイガーストライプ」という巨大な割れ目があり、そこから氷が吹き出している。エンケラドスは土星と近くを通る他の衛星に重力で引き伸ばされることで内部で摩擦熱が発生している。調査によれば、厚い氷の下には、液体の水と熱源が存在している。タイタンよりも生命発見の可能性は高いという。しかし生命が生まれるのには地球で億年単位の時間がかかっている。エンケラドスがどれほど昔から存在していたのか解らないので、生命が生まれるほどの時間が経過しているかどうかが微妙なところ。


■感想

 最新宇宙論による地球外生命発見の可能性の話。今回はなかなかアタリでした。