雑談:引用:「1980年台に「宮粼駿が好き」というのがどれだけ変でマニアックなことだったか、みんな分からなくなってるんだろうなぁ。」云々

https://twitter.com/mishiki/status/604512770705387521
>1980年台に「宮粼駿が好き」というのがどれだけ変でマニアックなことだったか、みんな分からなくなってるんだろうなぁ。マンガやアニメが好きというのが今よりずっとマイナーで変な趣味だったのはもちろんだし、そのアニメファンの大半はヤマトとかガンダムマクロス辺りが好きな人達なわけでね。

 ふーん。「お前の頭の中ではそうなんだろうよ、お前の中ではな」云々とかいうネットのスラングが頭に浮かびますな。凄く引っかかる文章。


 まず、1980年代頃の宮崎監督作品をウィキペディアで調べてみたら、以下となっておりました。

1979年 ルパン三世 カリオストロの城
1984年 風の谷のナウシカ
1986年 天空の城ラピュタ
1988年 となりのトトロ
1989年 魔女の宅急便


 さて、当時のアニメファンにとって「1980年代に「宮粼駿が好き」というのがどれだけ変でマニアックなことだった」のか? どれだけも何も、そんな風潮は無かったといいますね。少なくとも私の周りでは無かった。カリオストロはアニオタに好意的に迎えられていたし(クラリスがどうのこうのって映画を見ていない私でも知っていた)、ナウシカなんか「巨人兵」がどうのこうのとかの、もう当時のアニオタの共通キーワードというかで、という感じで、宮粼駿は別に「オタですら知る人ぞ知る存在」「宮崎作品好きはヘン」なんて監督では有りませんでしたよ。ラピュタもトトロも魔女宅もすべて同様の立ち位置でしたしね。


 また、

>そのアニメファンの大半はヤマトとかガンダムマクロス辺りが好きな人達なわけでね。

 って、この「ヤマト・ガンダムマクロス辺りが好きな人は宮崎作品に興味なし」みたいな、根拠の無い決め付けってなんなの? 私の周りでは普通に「ナウシカを見て、Zガンダムを見て、ラピュタを見て、ガンダムZZを見て」って感じでしたけどね。



 まあ、この筆者が「自分の周りではこうでした」というのなら別にいいのですけど、

>みんな分からなくなってるんだろうなぁ。

 と「みんな」とか大げさにぶち上げて、自分の個人の意見を、当時の日本全体のことみたいに書いているのが、もう引っかかって引っかかって。こういう、自分の体験を世の中の総てに当てはめてしまうのは、「過度の一般化」という物だと思いますが、すぐ反発したくなるんですよね。勝手に「みんな」に含めるなと。



 筆者は多分「今は宮粼駿作品は国民的アニメだが、1980年代はそうでもなかった」とかいいたかったのだと思いますけどね。書いた文章がこれじゃぁねぇ。