【シミュレーションゲーム】『スパイダーマン(ツクダホビー)』:クモ殺しロボットなんて敵は知らないよ

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 ウォーゲームのブーム期に、「ガンダム」を初めとするアニメ系ウォーゲームを良く出していたツクダホビー。この会社は何故かSFゲームの方にも手を出していて、「スタートレック」とか「スターウォーズ」ゲームも結構発売していたのですが、そういう流れで出たらしいのが、こちらのスパイダーマンのゲームであります。


 しかしサム・ライミ監督のスパイダーマン映画が公開される遥か以前のことで、東映スパイダーマンの方が余程有名だった時代に、よくこんなゲームを出そうと思ったもんだと……

ツクダホビー スパイダーマン - パワーオンっ!
http://blog.goo.ne.jp/tokomon2010/e/ae24c94a98e0ba3863ff1da60a7ffefc

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シュミレーションゲームなので、ボードは思いっきりヘックス。
マンハッタンにある銀行、宝石店等の8つの中から悪漢があらかじめ決めた宝を持ち去れば悪漢の勝ち。
悪漢を捉えられればスパイダーマンの勝ちと単純ですが。

 

スパイダーマン(ツクダホビー): 積みゲー バカ一代
http://halbarad.seesaa.net/article/411150582.html

この当時らしく、2人用のシミュレーションゲームスタイル。
マンハッタンを舞台に、スパイダーマンヴィラン側に分かれて対戦します。

 凄い、ガチのへクスマップと、ウォーゲーム風ユニット。まあ当時は今のように多種多彩なボードゲームの文化が無かったから、どんなテーマでもウォーゲームの文法で作っていたのは当然のことだったのでしょうが……、ゲームマーケットが年二回開かれる時代からすると、隔世の感がありますね。


 あと、サム・ライミ映画が公開される前の時点で「ドクター・オクトパス」とか「グリーン・ゴブリン」と戦うゲームってどれだけの人が背景を理解できたのでしょうか? 当時ツクダホビーのゲームは大学生の?ゲーム研究会?の人たちがデザインしていた、的な話を小耳に挟んだことがありますので、これもアメコミマニアの学生が趣味に走りまくって企画した一作だったのでしょうか。


 と、遥か昔の1980年代前半に思いをはせたくなる一作ですね。


★追記(2015/06/08 1:30)

 このゲームのデザイナーはエドワード・リプセット氏との情報を頂きました。「スタークエスト」とか「大航海時代」のデザイナーの方ですね。なるほどそれでか。
 
【PS4】Marvel's Spider-Man