感想:NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」「宇宙絶景に秘められたミステリー ハッブル宇宙望遠鏡25周年」(2015年6月11日(木)放送)


 NHK番組「コズミックフロント☆NEXT」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

コズミックフロント☆NEXT | NHK宇宙チャンネル
http://www.nhk.or.jp/space/cfn/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送:毎週木曜 22:00〜23:00)。

宇宙絶景に秘められたミステリー ハッブル宇宙望遠鏡25周年


■今回の内容

6月11日の放送
「宇宙絶景に秘められたミステリー ハッブル宇宙望遠鏡25周年」

>1990年に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡。「史上最高」と評されるこの望遠鏡は、これまで人類が目にしたことのない数々の宇宙の絶景を届けてきた。それから25年となる今年4月、ハッブルがこれまで撮影した膨大な画像の中から、ハッブルの業績を代表する25枚の写真が発表された。

>これらは単に宇宙の絶景写真というわけではない。これまでハッブルが挑んできた「宇宙の究極の謎」を読み解く手がかりが秘められているのだ。そのミステリーとは、「星はどのようにして生まれ、そしてどのように死んでいくのか」「宇宙はどのように進化して、今の姿になったのか」そして、「宇宙はこのあと、どんな最期を迎えるのか」

ハッブルが撮影した、名画のように美しい25枚の宇宙絶景。この画像の裏に秘められた宇宙のミステリーに迫る。


 ハップル宇宙望遠鏡は打ち上げから25年たち、撮影した写真のベスト25が発表された。それらには宇宙の様々な秘密を解き明かすものが写っていた。


(1)カリーナ星雲

 暗黒星雲が恒星からの風で圧縮され新しい星が生まれる姿、老いた星が超新星爆発を起こす前に小規模爆発を起こすこと、爆発したガスから新しい星が生まれること、といった「星の輪廻転生」が一枚に納められていた。

(2)ディープフィールド

 全く星がないと思われていた空間を長時間撮影して分析すると、100億光年離れた銀河系が無数に写っていた。これ以降、そのような遠距離を撮影し、過去の銀河を調べることが当たり前になった。


(3)重力レンズ

 超新星の光が重力レンズで曲げられ、4つの光点となって撮影されていた。これはアインシュタインの十字架と呼ばれる現象。今後その光が別の銀河に曲げられて同じように十字架になって撮影されれば、宇宙が

・膨張が急激に進み、最後に裂けてしまう
・膨張は緩やかに進み、宇宙は凍りつく

のどちらか判断できるという。



■感想

 単なる「星が綺麗だなぁ」というたわいない話の集合体かと思っていたら、意外にディープな話題の連続で、わりと満足できました。