感想:NHK番組「NHKスペシャル 生命大躍進」「第2集 こうして"母の愛"が生まれた」(2015年6月7日(日)放送)


 NHK番組「NHKスペシャル 生命大躍進」(全3回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKスペシャル | NHK 生命大躍進
http://www.nhk.or.jp/seimei/special.html

 NHK総合での視聴です(放送日:2015年6月7日(日) 21:00〜21:49)。


■番組概要

>40億年前の地球最初の生命から私たち人間にまで、一度も途切れることなくつながっている命の記録、DNA。
>その中には私たちの祖先にあたる古代生物たちの確かな“痕跡”が残されている。
>想像を絶する大絶滅を乗り越えて、進化の大躍進を遂げてきた“私たちの物語”とは?
>はるかな時を超えた進化の物語を4Kの高精細なCGで描き出す。

第2集 こうして"母の愛"が生まれた


■内容

http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0607/index.html
第2集 こうして"母の愛"が生まれた
2015年6月7日(日) 午後9時00分〜9時49分

>40億年前の地球最初の生命から私たち人間まで、一度も途切れることなく受け継がれている“命の記録”DNA。その中には、私たちの祖先にあたる古代生物たちに起きた、知られざる進化の“痕跡”が残されている。信じがたい幸運や、想像を絶する大絶滅といった波乱万丈のドラマの末に、進化の大躍進を成し遂げてきた“私たちの物語”とは?

>「生命大躍進」では、最新のDNA研究で浮かび上がってきた、壮大な進化のドラマを、3回シリーズで描く。
>第2集は、我が子を思う「母の愛」の誕生に迫る。今からおよそ2億年前、卵を産んだらそれで終わりだった祖先たちが、突如として献身的な子育てを始めた。それが、人間ならではの深い母子愛にまでつながった裏側には、祖先のDNAに起きた大異変があった!

>俳優の新垣結衣さんが、一人二役で姉妹を演じ、番組をナビゲート。

http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-06-07&ch=21&eid=21324&f=46
>人が人となるための決定的な鍵を3回シリーズで描く『生命大躍進』。第2回は、なぜ人間の親と子はこれほど強い愛情で結ばれるようになったのか、その謎に迫る。最新研究から「母子愛」の意外な起源が明らかになってきた。太古、私たちの祖先は、壮絶な天変地異やウイルス感染による絶滅の危機に直面する中で、「母の愛」誕生につながる“思いがけないDNAの大事件”に遭遇する。新垣結衣さんと一緒に恐竜世界へタイムトラベル!

>【出演】新垣結衣,【語り】伊藤雄彦久保田祐佳,【声】七緒はるひ宗矢樹頼

 哺乳類の特徴は「卵では無く子供を生むこと」と「母乳で子供を育てること」。それ以前は生物は卵を産みっぱなしだったのに、何故こんな変化が起きたのか。


 太古の哺乳類に近いとされる「ハリモグラ」は、卵を産み、母乳で子供を育てる。母乳の中には殺菌成分をもつたんぱく質リゾーム」と、栄養を持つたんぱく質「αラクトアルブミン」が含まれているが、両者は良く似ている。2億5千万年前、哺乳類の祖先は、母親は生んだ玉子を守るためにリゾームを含む液体をかけていた。それがリゾームが突然変異し、栄養を持つ「αラクトアルブミン」に変化して、母乳となった。母乳により、子供を育てやすくなった。


 1億6千万年前。哺乳類の祖先「ジュラマイア」(ネズミっぽい)が、レトロウイルスに感染し、生き延びたものはレトロウイルスの遺伝子「PEG10遺伝子」(ペグジュウ−)を取り込んだ。この遺伝子が、胎盤を作り出し、体内で子供を育てることが可能になった。卵を産む場合は、敵に襲われたとき自分は逃げられても卵を置いていかざるを得なくなる。母親の体内で育てれば、敵から子供を守ることが可能になる。


 こうやって哺乳類の特徴が作られていった。



■感想

 恐竜やその他の生物たちののCGがリアルというか、とにかくよく出来ていて感心しますわ。